Bayer、子会社 H.C. Starck を売却

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Bayerは子会社H.C. Starck を入札方式により売却先を選定していたが、投資会社の Advent International Carlyle Group に売却することに決めた。売却金額は12億ユーロで、うち7億ユーロ強を現金払い、残りを債務引継ぎとする。収入は Schering 買収費用に充てる。

H.C. Starck タングステン、モリブデン等の希少金属の粉末及びコンパウンド、セラミック粉末、エレクトロニクス用スペシャリティケミカル等のメーカーで1986年にBayerグループに入った。
日本には
Bayer100%子会社のスタルク株式会社がある。

同社はセルロースメーカーのWolff Walsrode AG とともに、Bayer Chemical グループに属していたが、BayerのPolymers 部門とChemical グループの一部がLANXESS として分離された時にBayer に残り、Bayer MaterialScience subgroup に属していた。

Bayer は本年3月に、子会社のH.C. Starck Wolff Walsrode を売却し、その収入を Schering 買収費用に充てると発表した。両社の属するBayer MaterialScience subgroup ではコアビジネスに集中する。

Schering買収については2006/6/12 「2つの買収劇」 参照

買収したAdvent Internationalは塩ビメーカーのVinnolit の買収をしているほか、Carlyle と共同で塩ビの窓枠やドア材のメーカー HT Troplastを買収している。

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