住友商事、米国塩ビパイプ子会社を拡張

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住友商事の塩ビパイプ子会社Cantex Inc. は、アリゾナ州キングマンに、20078月生産稼動予定で最先端の製造設備と配送センターを有する新工場を建設する。

Cantex 1946年設立で、1954年に塩ビパイプに進出、1992年に住友商事が買収した。

電纜(electric cable)用塩ビパイプ、継ぎ手のメーカーで、塩ビ製電纜パイプでは現在全米シェア1位の会社。6番目の製造拠点になるアリゾナ新工場稼動後の製造能力は約272千トンとなる。
従業員は約
800名、売上高(年商)は約430億円。
製品は電力業界向け、電話設備向け、建設業界向け、通信業界など多岐に渡って、全米市場に納入されている。


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米国の塩ビパイプ業界には他に2社が進出していた。

三菱化学は1995年にオレゴン州の塩ビパイプメーカー、PWパイプ(PWPipe)を買収した。

しかし、同社は1999年9月に撤退を決め、同業のEagle Pacific に売却した。
Eagle Pacific は20007月に社名を PW Eagle, Inc.に変更した。各地の塩ビパイプメーカーを買収し、米国第二の塩ビパイプメーカーとなっている。子会社にPEパイプメーカーのUSPoly Company を持つ。

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日商岩井は1997年に米国最大の塩ビパイプメーカーの一つ、National Pipe & Plastics, Inc. を買収し、子会社とした。(日商岩井 90%/鐘淵化学 10%)

1999年には4万トン級の工場を買収し、生産能力を12万トン規模に拡大した。

当時、日商岩井は三菱化学とともに、ブラジルで3つのJV(下記)に参加しており、その1つのPVCメーカーのトリケム(当初名 CPC、1996年に改称)のPVCを米国に販売するための受け皿としてこれを活用しようとしていた。

しかし、同コンビナートの中心となるブラスケムはポリアルデン、トリケムの100%子会社化を図り、2003年、三菱化学、日商岩井は株式売却に応じた。(それ以前にシキネペトロキミカは両社を含め全株主がElekeiroz に売却している。)
但し、日商岩井はブラスケムへの株式売却に当たり、交換にブラスケムの株式を取得している。

*このほか、ブラスケムは住化、伊藤忠からLDPEメーカーのポリテーノの株式も買収している。

日商岩井は2003年にニチメンと合併して双日となった。
同社は
2005年2月、National Pipe & Plastics Inc. MBOで経営陣に売却した。

 

三菱化成/日商岩井のブラジル進出

JV名 シキネ
ペトロキミカ
ポリアルデン
ペトロキミカ
CPC  →Trikem
設立 1969/6 1974/7 1975/10
稼動 1974/3 1979/1 1979/9
製品 2エチルヘキサノール
ブタノール
無水フタル酸
無水マレイン酸
DOP
HDPE PVC  514千トン
VCM 540千トン

(旧 サルジェマ)
EDC 1,180千トン
当初株主
→現状
三菱化成   28.4  
日商岩井   ::5.4  
ペトロキザ   35.2  
バンコ エコノミコ   31.0  
Elekeiroz     →100
三菱化成   16.4  
日商岩井   16.7  
ペトロキザ   33.3  
バンコ エコノミコ   33.3  
Braskem     →100
三菱化成   19.0  
日商岩井   14.3  
ペトロキザ   33.3  
オデブレヒト   33.3  
Braskem     →100

  


 

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