無錫の汚染排出企業、新聞に謝罪広告

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人民日報によると、江蘇省無錫市の新聞各紙で、違法な汚染排出行為があった企業の謝罪広告が出ている。これまでに63社が出した。

「弊社の環境保護法律制度に対する意識が十分でなかったため、基準値を超えた汚染物質排出という違法行為を生じ、環境を汚染しました。このため紙面を借りて市民の皆様に心よりお詫び申し上げます」といった内容。

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無錫市の太湖水域は2007年5月29日、深刻な汚染によって水道水から異臭を放ち、飲用できなくなり、大問題となった。

江蘇省無錫市で6月11日、太湖の水質汚染問題に関する国務院の座談会が開かれ、温家宝総理は「汚染原因を徹底的に調査・分析し、これまでの事業を基礎として、総合的な管理を強化し、具体的な改善策と措置を研究し、立案しなければならない」との重要な指示を出した。

無錫市環境保護局は、5月30日から市内の企業439社の汚染物質排出状況を調査し、基準超過の9社に改善命令、3社に排出削減命令を出し、12社を行政処分とし、市政府に1社の操業停止あるいは移転を提言したことを明らかにした。

2007/6/16 太湖の水質汚染問題

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無錫市環境保護局は今年1月に「環境違法企業への公開謝罪と承諾の要求に関する通知」を公布した。
同市が昨年から進めている「
科学治太、鉄腕治汚」(科学で太湖の汚染を防ぎ、鉄腕で汚染をくい止める)活動の中の厳重な措置の一つ。

一定期間内に汚染物質排出基準をクリアできなかった企業や1年に2回以上摘発を受けた企業に対し、有期限の改善を一律に要請し、期限内に積極的かつ効果的な措置を取って整備・改善を進めなくてはならないことを規定するとともに、自費で市内のメディアに謝罪広告を出し、改善の承諾を発表することを定めた。

追跡調査によると、公開謝罪した63社は、社内の環境保護問題について徹底的な整備・改善を進め、これまでに95%の企業が承諾事項を履行したという。

無錫恵山環保水務有限公司は、基準値を超えた汚水を排出して生産停止となり、メディアに謝罪広告を出した。
同公司は約2千万元を投入して徹底改善をはかり、基準値をクリア。環境保護部門の検査に合格し、正式に生産を再開した。

 


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