シノペック四川ビニロン、重慶で酢酸ビニル第二期計画スタート

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シノペック子会社の四川ビニロン工場は昨年12月29日、重慶市長寿の重慶ケミカルパークで新しい酢酸ビニル計画の起工式を行った。

投資額は780百万ドルで、酢酸ビニル 年産30万トン、アセチレン 10万トン、PVA 10万トン、メタノール 73万トンの各プラントを建設する。
2010年10月に建設を完了、12月から試運転を開始する計画。

アセチレンと酢酸から酢酸ビニルを製造、酢酸ビニルからPVA(ポリビニルアルコール)を製造する。
また、アセチレンのオフガスからメタノールを合成する。

(注)一般的には酢酸ビニルはエチレンと酢酸から製造される。

アセチレンの原料の天然ガスは、四川省達州市のシノペックの普光(Puguang)ガス田から「四川ー東中国ガスパイプライン(四川ー上海)」で送られる。
また原料酢酸は敷地内で生産しているBP 51%、Sinopec四川ビニロン工場 44%、地元 5%のJV 揚子江アセチル(YARACO) から供給を受ける。

YARACOも酢酸第二期 65万トンを建設中で、2011年にスタートさせる予定。

2008/1/28 BP、中国事業を更に拡大


各社の能力は以下の通り。

    第一期 第二期
四川ビニロン工場 アセチレン    6万トン  10万トン
酢酸ビニル   20万トン  30万トン
PVA    6万トン  10万トン
VAEラテックス   3万トン  
ビニロン   2万トン  
メタノール   35万トン  73万トン
フォルマリン   5万トン  
YARACO 酢酸  35万トン  65万トン
エステル   8万トン  

中国は2006年に215千トン、2007年に279千トンの酢酸ビニルを輸入しており、2008年も260千トン程度を輸入する。


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