Shell とPetroChina、非在来型ガス開発での提携強化

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Shell とPetroChinaはカナダと米国での非在来型ガス開発での協力を強化する。

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PetroChinaの親会社のChina National Petroleum Company (CNPC) とShell は2011年6月20日、中国及び海外で相互にメリットのある開発案件で相互に協力するGlobal Alliance Agreement を締結した。

両社は又、Well Manufacturing JV (50% CNPC / 50% Shell)を設立する契約を締結した。
JVは両社の技術を統合して、陸上での井戸掘削の効率を著しく改良する革新的で高度に自動化されたWell Manufacturing System (WMS)を開発するもの。

タイトガス、シェールガス、炭層メタン(coal bed methane) の採掘には何年にもわたって、毎年数百の井戸の掘削を必要とする。WMS は最新のオードメーション技術を使用して、標準化され、繰り返し可能なやり方で掘削を行うことを狙いとする。

中国には1275兆立方フィートもの技術的に採掘可能なシェールがあり、中国の通常の天然ガスの埋蔵量の12倍にもなる。
U.S. Energy Information Administrationによると、これは米国の862兆立方フィートより50%多い。

Shell とCNPC は昨年3月に中国の最初の水平シェールガス井戸を完成させた。
両社は2011年に中国のシェールガスの開発に4億ドル以上を投資した。

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PetorChinaは2月6日、Shell のカナダのBritish Columbia州Groundbirchシェールガス計画の20%の権益を取得したと発表した。
詳細は明らかにされていないが、対価は10億ドル以上と報道されている。

Shell は又、両社が中国のシェールガス掘削井戸数を2011年の15から2012年には20~25に増やす計画であることを明らかにした。

GroundbirchはFort St. JohnとDawson Creek の間に位置する。
Shellは2008年にカナダのDuvernay Oil を59億カナダドルで買収し、この権利を取得した。

Shell は従来通りオペレーターを続け、製品は北米市場に供給される。PetroChinaでは将来はLNGの形でアジアに輸出することも考えたいとしている。

PetroChinaでは本投資を通じて、先進技術を中国に持ち帰りたいとしている。

 

PetroChinaは2011年2月にカナダの天然ガス最大手のEncana Corporation から天然ガスの権益の50%を54カナダドルで買収することで合意したと発表した。

しかし、両社は6月21日、条件が折り合わず、交渉を中止したと発表した。

  2011/2/16  PetroChina、カナダの天然ガス権益取得

 

 

 

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