豊田通商、アルゼンチンでリチウム開発に参加

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豊田通商は9月26日、アルゼンチン・オラロス塩湖(Olaroz塩湖)のリチウム資源開発会社の株式25%を取得する旨決定したと発表した。


日本企業として初めてリチウム開発プロジェクトに出資した企業となる。


豊田通商は2010年1月19日、豪州 Orocobre Limited と、アルゼンチンのOlaroz塩湖でのリチウム資源開発のための事業化調査を約する覚書を締結した。
事業化調査の結果をもとに、共同出資会社を設立し2012年より生産を開始する予定で、2014年には、炭酸リチウム年間15,000トン、塩化カリウム年間36,000トンの生産を目指す。

2009/5/5 韓国鉱物資源公社、ボリビアでリチウム鉱開発へ の付記

今般、アルゼンチン・Jujuy州より開発許認可・採掘権取得を受け、資源開発会社を設立し、その株式25%を取得する。

豪州 Orocobreと豊田通商が持株会社を設立し、Project会社の91.5%を普通株で所有する。
(豊田通商はこれを通じ、Project会社の25%を所有することとなる。)

現地Jujuy州政府鉱業公社(JEMSE)が種類株8.5%を所有するが、経営への関与はしない。

2012年10月に、オラロス塩湖からかん水を汲み上げ精製する工場建設に着工し、2014年2月から生産を開始する予定で、炭酸リチウム年間17,500トンの生産を目指す。

 

総事業費用の69.8%をDebt, 30.2%をEquityで調達する予定。
当該プロジェクトの開発資金の一部(約192百万ドル)は、みずほコーポレート銀行より融資を受ける予定で、この借入の約82%(約158百万ドル)に対する債務については、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の債務保証の付与が決定されている。    

 

なお、豊田通商は当該プロジェクトの生産物である炭酸リチウムの100%販売代理権の取得も予定しており、将来に向けてリチウムの上流から下流までのサプライチェーン構築を目指す。

 

 

南米でのリチウム開発については 2009/5/5 韓国鉱物資源公社、ボリビアでリチウム鉱開発へ

 

最大のボリビアについては、韓国知識経済部が6月19日に、韓国の企業連合が、日本、フランス、中国を抜いて、リチウム関連事業権を獲得したことを明らかにしている。

2012/6/27  韓国がボリビアでのリチウム事業権獲得 

 

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