中国、韓国・SKグループのシノペック武漢エチレンへの参加を承認、2つのエチレン計画も承認

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中国国家発展改革委員会(NDRC)は6月5日、SK GroupがSinopecの武漢エチレンに35%出資することを承認した。
Sinopecが27億ドルを投じて単独で建設し、2012年末に完成しているが、Sinopec 65%、SK Group35%出資のJVとなった。

SKは2008年5月にシノペックの武漢エチレン計画に35%出資することで合意したことを明らかにしたが、その後、2009年に中国SKのトップが中国メディアに対し、現在の経済危機のなかで、SKに十分な資金がないとして、この投資を延期することを明らかにしていた。

  
2008/6/2   韓国SK Energy、シノペックの武漢エチレン計画に出資

両社は2011年12月に予備契約に調印した。SKの出資額は明らかにされていない。

エチレン能力は80万トンで、以下の誘導品を含む。
  LLDPE 300千トン
  HDPE  300千トン
  PP    400千トン
  EO   100千トン

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NDRCは今回、下記の2件プロジェクトの承認も発表した。

1) CNOOC 惠州製油所2期計画

CNOOC(中国海洋石油総公司)は現在、広東省恵州市の大亜湾の大亜湾経済技術開発区に年産11百万トン(日量220千バレル)の製油所を持つ。
同社は同地にShellとの50/50JVの中海シェル石油化学
CNOOC and Shell Petrochemicals)を持ち、2006年1月にエチレン 年産80万トンの石化コンプレックスの本格生産を開始した。エチレン能力は現在、95万トンとなっている。

2006/4/7 中国のエチレン合弁会社

今回、製油所第二期(年産10百万トン)と、他に年産100万トンのエチレンが承認された。
CNOOC単独で、中海シェル石油化学については言及されていない。

2011/1/11付 China DailyはShellがこの第二期計画への参加を求めたと報道している。

CNOOCは第二期計画に必要な資金も技術も持つため、仮にShellの参加を認めたとしても、中海シェル石油化学のように50%参加は認めないだろうとされ、Shellは中海シェル石化の持分のうちの20%を放棄して、代わりに第二期計画への30%の出資を求めたとの説も伝えられた。

2)Sinopec 海南島石化計画(Hainan Refining & Chemical Company)

エチレン年産100万トンと製油所の増設が承認された。

製油所は海南島の洋浦経済開発区(Yangpu Development Zone)にあり、2006年9月に800万トン(日産16万バレル)の製油所がスタートした 。

計画では製油所を1300万トンに増設し、隣接してエチレン年産100万トンを新設する。

Sinopecは2008年4月、海南省政府との間で年産100万トンのエチレン計画に関する契約に調印した。

2008/4/14 Sinopec の新しいエチレン計画



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