L'Oréal、中国美容パック会社の美即控股に買収提案

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化粧品世界最大手のフランスのL'Oréal は8月15日、中国の美容パック会社である美即控股(Magic Holdings International)に対し、約840百万ドルで買収提案を行ったことを明らかにした。

美即は「MG(美即)」ブランドで各種スキンケア用品、化粧品の製造を手掛け 、2012年の売上高は約150百万ユーロ。
主力製品のシートマスクの売上高は中国国内で最大手。

2010年9月に、婦人科向けの医薬品、女性用医薬品及びバイオ医薬品の研究開発、製造販売を行う華瀚生物製薬(Hua Han Bio-Pharmaceutical)から分離上場 した。

美即の株式の62%を保有する6人の株主はL'Oréalによる買収に賛成している。
買収には中国商務部の独禁法に基づく承認が必要となる。

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L'Oréal は1997年に中国に進出、現在では中国に3500人の従業員を抱え、上海に研究センター、江蘇省蘇州市と湖北省宜昌市にプラントを持つ。

2012年の中国の高級化粧品の市場シェアは下記の通りで、L'Oreal は米国のAmwayと並ぶが、伸び率は異なる。

 

Source: http://blog.livedoor.jp/kakyosha_nissy/archives/27599279.html


L'Oréal はこれまでも中国のブランドを買収している。

L'Oréal は2003年12月に中国の化粧品ブランド、小護士(「小さな看護婦さん」:Mininurse)を買収した。

小護士は1992年設立で、中国では3大スキンケア商品の一つとして人気を博し、5%のシェアを有していた。
L'Oréal のもとでリニューアルした小護士は、顧客の要望をより反映したスキンケア商品を目指し、さらなる顧客獲得を図る。

L'Oréal は2004年1月、Coty Group 傘下の化粧品ブランド、羽西(Yue Sai)の買収を発表した。

羽西は中国系アメリカ人女性のYue-Sai Kan(靳羽西)が1992年に中国で設立した中国初の化粧品専門会社で、1996年にCotyとの合弁となった。

Yue-Sai Kanは1972年に米国に移民、中国と米国の貿易を始め、テレビ番組司会者プロデューサー、化粧品クィン、ベストセラー作家、慈善活動家など多くの肩書きを持つ。
中国女性におしゃれを教えた功労者とされる。

 



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