ドイツ大手エネルギー会社RWE、石油・ガス事業をロシアの富豪に売却

| コメント(0) | トラックバック(0)

ドイツの大手エネルギー会社RWE AG は3月17日、石油・ガス事業子会社のRWE Dea AG を51億ユーロ(約6億ユーロの負債込み)でLetterOne Groupに売却する契約を締結したと発表した。

Dea は英国、ドイツ、ノルウェーなどで石油とガスの採掘を行っている。

RWE Dea は現在開発中では最大のガス田の一つの北海南部のBreaghガス田のオペレーターを務めている。

脱原発政策が進むドイツでは電力大手が危機的状況に陥っている。再生可能エネルギーの普及で電力市価が下落し、火力発電所の収益が悪化しているためで、RWEは2013年決算で1949年以来の赤字(2,757百万ユーロ)に転落し、307億ユーロの負債に苦しんでいる。

このため、RWEは資産の売却を進めており、2013年に石油・ガス事業の売却を決定した。
報道によると、LetterOneのほかに、BASF子会社のWintershallやハンガリーの石油・ガス会社MOLなどもRWE Dea 買収を狙っていたとされる。

RWEのライバルの EON SE も200億ユーロの資産売却を行った。

E.ONとRWEは欧州のウラン濃縮企業URENCOの株主だが、ともに持ち株の売却の検討を始めている。

ーーー

売却先のLetterOne Groupは、ロシアの新興財閥のAlfa Groupがグローバルに石油・ガス事業を展開するために2013年に設立、200億ドル以上を投資するとしている。当面100億ドル以上を投資するとしており、多数のエネルギー企業の経営者を顧問として雇っている。

Alfa GroupはTNK-BPの株主であったAlfa-Access-Renova(AAR)の株主。

AARはTNK-BPの50%持分を280億ドルでRosneftに売却したが、Alfa Groupは入手した140億ドルの一部をLetterOne 設立に充てた。

 

AAR Alfa Group ロシアの新興財閥で、ロシア最大の金融産業コングロマリットのひとつ。
Mikhail Fridman と German Khan が50%ずつ保有。
Access Industries ロシア生まれの Len Blavatnik が設立し所有する米国の投資会社で、Basellを買収した。
Renova Holding ロシアの長者番付では第5位のViktor Feliksovich Vekselberg (SUALの大株主)のベンチャーキャピタル。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.knak.jp/knak-mt/mt-tb.cgi/2474

コメントする

月別 アーカイブ