化学会社の2014年3月期決算対比 ー 各社対比、東レ、積水化学、宇部興産、帝人

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各社の3月期決算がほぼ出揃った。

営業損益で見ると、ほとんどの企業が前年を上回っている。
営業損益が好調なのを利用し、大規模な減損処理を行い、身軽になろうとする企業が増えている。

営業損益
 
当期損益
   

信越化学三菱ケミカル、住友化学旭化成、三井化学、東ソーについては既報の通り。

東レ、積水化学、宇部興産、帝人の状況は下記の通り。

ーーー

1.東レ

単位:億円 (配当:円)
  売上高 営業損益 経常損益 当期損益   配当
中間 期末
2013/3 15,923 834 882 485 5.0 5.0
2014/3 18,378 1,053 1,106 596 5.0 5.0
前年比 2,455 218 224 111
2015/3 21,500 1,300 1,250 700 5.0 5.0
 
 
営業損益対比(億円)           
  2011/3 2012/3 2013/3 2014/3 前年比 2015/3
予想
繊維 324 453 432 529 97 560
プラスチック・ケミカル 271 274 183 180 -3 240
情報・通信機器 422 345 230 246 16 310
炭素繊維複合材料 33 77 73 169 96 220
環境・エンジニアリング 33 49 26 64 38 85
ライフサイエンスその他 61 60 75 56 -19 75
その他 10 13 16 20 4 20
全社 -155 -194 -200 -212 -12 -210
合計 1,001 1,077 834 1,053 218 1,300


損益差異理由:  数量差 577
           石化関連価格差 -100 (売価差 +52、原料価格差 -152)
           その他価格差 ネット -58
                          営業費差 -192
           その他費用差 -9




2.積水化学

住宅、環境・ライフライン、高機能プラスチックの3部門がいずれも好調。

単位:億円 (配当:円)
  売上高 営業損益 経常損益 当期損益   配当
中間 期末
2013/3 10,324 596 607 302 9.0 9.0
2014/3 11,109 825 833 412 11.0 12.0
前年比 784 229 226 110 2.0 3.0
2015/3 11,540 870 850 460 12.0 12.0

 

 
営業損益対比(億円)           
  2011/3 2012/3 2013/3 2014/3 前年比   2015/3
予想
住宅 244 311 363 411 48 430
環境・ライフライン 15 30 18 65 47 75
高機能プラスチック 244 206 232 361 128 400
その他 -1 -2 -7 -8 -0 -25
全社 -8 2 -10 -3 7 -10
合計 493 546 596 825 229 870



3.宇部興産

減収減益となった。化成品・樹脂が全前年比大幅減益となっており、建設資材でもっている状況。

単位:億円 (配当:円)
  売上高 営業損益 経常損益 当期損益   配当
中間 期末
2013/3 6,260 300 280 83 0.0 5.0
2014/3 6,505 244 187 126 0.0 5.0
前年比 245 -55 -94 44    
2015/3 6,700 300 240 135 0.0 5.0



営業損益対比(億円)           
  2011/3 2012/3 2013/3 2014/3 前年比 差異内訳   2015/3
予想
価格差 数量差 固定費差 その他
化成品・樹脂 200 230 51 8 -43 -59 17 25 -25 45
機能品・ファイン 87 55 12 -5 -17 -25 11 2 -4 10
医薬 23 37 34 17 -17 -15 -10 1 6 17
建設資材 81 87 115 155 40 11 33 1 -5 155
機械・金属成形 18 31 37 45 8 -1 4 4 1 45
エネルギー・環境 40 34 60 20 -40 -12 -37 7 1 25
その他 11 10 10 11 1 1 -1 3 -3 10
全社 -17 -23 -20 -7 13     12 1 -7
合計 444 460 300 244 -55 -100 18 55 -28 300


化成品・樹脂ではラクタムチェーンが前年比 -44億円、エネルギーでは電力が -35億円となっている。
建設資材はセメント・生コンが+35億円と好調。


4.帝人

増収増益だが、2012年3月期と比べると、まだ大きな減益状態である。  

単位:億円 (配当:円)
  売上高 営業損益 経常損益 当期損益   配当
中間 期末
2012/3 8,544 340 343 120 0.0 3.0
2013/3 7,457 124 98 -291 2.0 2.0
2014/3 7,844 181 199 84 2.0 2.0
前年比 387 57 101 375    
2015/3 7,800 250 225 100 2.0 2.0


 
営業損益対比(億円)           
  2012/3 2013/3 2014/3 前年比   2015/3
予想
高機能繊維・複合材料 72 -47 57 104 65
電子材料・化成品 37 -19 -72 -53 -30
ヘルスケア 259 248 245 -3 250
製品 66 47 52 5 55
その他 37 42 17 -25 30
全社 -131 -148 -119 29 -120
合計 340 124 181 57 250


アラミド繊維や炭素繊維などの高機能繊維・複合材料は需要順調で黒字転化したが、ポリカーボネート樹脂やPETフィルムの電子材料・化成品は赤字が拡大した。


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