第一三共、米司法省に46億円の和解金支払い

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第一三共は1月13日、米国子会社のDaiichi Sankyo, Inc.が、高血圧症治療剤と高コレステロール血症治療剤のプロモーション活動の一環としてなされた医師講演施策に関する米国司法省による調査につき、1月9日付で、米国司法省およびその他の政府機関との間で民事上の和解に至ったと発表した。

和解に基づき、約39百万米ドルの和解金を支払うとともに、保健福祉省監察総監室との間で、今後の法令順守に関する協定(Corporate Integrity Agreement)を締結する。

第一三共では、調査は高血圧症治療剤や高コレステロール血症治療剤のプロモーション活動の一環として行った医師講演に関するものだが、「詳細については非公表」としている。(日本経済新聞)

しかし、外電によると、医師に同社の薬を処方するようキックバックを払った容疑であり、第一三共の元 Sales rep のKathy Fragoulesが内部告発奨励法(False Claims Act)に基づき告発した。

False Claims Actは南北戦争における連邦請負業者の不正に対処するため1863年3月2日に制定された。

裁判書類では、第一三共は2004年から2011年の間に、いろいろの医師講演を開催し、医師に講演料名目で(同社の薬を処方することへの)キックバックを払ったとしている。

司法省はこの医師講演は問題で、医師が自分のスタッフだけに話すケースや、聞き手が配偶者の場合などがあったり、医薬会社が払う食事会で話した場合にも払われており、そういった食事会は第一三共の社内基準の1人当たり140ドルを超えた豪華なものであったりする。同じ食事会で何人もの医師に同じことを話させたこともある。

連邦検事はステートメントを発表し、「医薬会社は自社の医薬品を処方してもらうために豪華な接待をしたり、講演料名目で支払うことは禁止されている」と述べた。

医師が処方するよう依頼された薬は、高血圧症治療剤の「Benicar」、「Benicar HCT」、「Azor」、「Tribenzor」や、高コレステロール血症治療剤の「Welchol」である。

告発した元 Sales rep のKathy Fragoules は解決金として第一三共から 610万ドルを受け取る。

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米国では1990年代には医師に特定の薬を処方してもらうよう、接待攻勢をかけることが流行した。

しかし、2013年に Physician Payment Sunshine Act が施行され、医師・教育用病院への支払情報を開示することが求められることとなった。

開示対象者:全ての米国の医師、教育研修医療機関

個別公開開示対象:コンサルティング等業務委託費、提供された物品、研究費、特許料・ライセンス料、
         講演会等の謝礼、株などの付与、旅費、贈答・食事・接待費など





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