AIIB創設メンバー 参加申請 締め切り

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中国が主導して設立するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設メンバーとなるための申請が3月31日、締め切りを迎えた。

博鰲アジアフォーラム(Boao Forum for Asia の2015年度年次総会で習近平国家主席が3月28日に基調講演を行い、AIIBは「開放的なものであり、世界各国からの参加を歓迎する」と述べ、最高指導者みずから各国の参加を呼びかけた。

最終的に申請したのは53カ国・地域に達した。(一部の国は報道によるもので、創設メンバーの総数は4月15日頃に確定する見通し。)

付記 その後の参加 
      UAE、イラン、マルタ

このうち、台湾政府は3月31日に中国当局に正式申請したが、参加の際の台湾の名称や地位について中国側との協議は完了していない。
中国の国務院台湾事務弁公室は4月1日、「ふさわしい名称でのAIIB参加を歓迎する」との談話を発表した。
台湾はアジア開発銀行(ADB)には「中国台北」の名称で「地域」として加盟している。

報道によると、北朝鮮が参加を表明したが、北朝鮮の金融・経済体制が国際機構に参加できる水準に達していないとして中国に拒否された。

オバマ大統領の特別代表として中国を訪問したルー財務長官は3月30日、李克強総理と会談、ルー長官は、「中国がアジアのインフラ建設の分野でより大きな役割を発揮することを歓迎する。二国間や多国間の分野で関連の協力を強化していきたい」と述べた。

麻生財務相は3月31日、加盟国を代表する理事会の体制などが不透明なため、現時点での参加は見送る考えを示した。
日本政府はこれまでに中国側に対して、AIIBが発足した場合、貸し付けの際の審査や担保の基準をどのようにするかなど考え方を問い合わせているものの、現時点で明確な返答が得られていないという。


主要グループでの参加、不参加国は下記の通り。アジアでは日本のみが不参加となっている。

  参加 不参加
G7 4 英、仏、独、伊 3 日、米、加
G20 13 中国、ロシア、英、仏、独、伊、
インド、ブラジル、豪、韓、
インドネシア、サウジ、トルコ
7 日、米、加、EU、メキシコ、
南ア、アルゼンチン
BRICS 4 ブラジル、ロシア、インド、中国 1 南ア
ASEAN 10 全メンバー 0  


参加申請国は下記の通り。

    アジア 中央アジア 中近東 欧州 オセアニア その他
1 10/24
 
(BRICS)
中国
インド
カザフスタン、
ウズベキスタン
クウェート、
オマーン、
カタール
     
モンゴル
スリランカ、パキスタン、
バングラデシュ、
ネパール
(ASEAN)
ミャンマー、ラオス、
タイ、ベトナム、
カンボジャ、マレーシア、
シンガポール、
フィリピン、ブルネイ
22 11/25 インドネシア          
25 11/28   タジキスタン サウジ   NZ  
26 12/31 モルディブ          
27 2/7     ヨルダン      
28 3/12       (G7)英国    
31 3/17       フランス、
ドイツ、
イタリー
   
32 3/18       ルクセンブルグ    
33 3/20       スイス    
34 3/23 香港特別区          
35 3/24       オーストリア    
37 3/26 韓国   トルコ      
43 3/28       オランダ
デンマーク
スペイン
  (BRICS)
ロシア
ブラジル
グルジア
44 3/29         豪州  
46 3/30       フィンランド   エジプト
53 3/31 〔台湾〕 キルギス イスラエル スウェーデン
ノルウェー
ポルトガル
アイスランド
   
53カ国・地域 21カ国・地域 4カ国 7カ国 15カ国 2カ国 4カ国
中国拒否 北朝鮮          


 


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