国際石油帝石、インドネシアのサルーラ地熱IPP事業に参画

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国際石油帝石は6月10日、インドネシアのサルーラ地熱IPP事業に参画すると発表した。

サルーラ地熱IPP事業は北スマトラのSarulla鉱区で世界最大規模の地熱発電所の開発を行うもので、PT Pertamina Geothermal Energyが保有する地熱鉱区を合弁会社のSarulla Operations を通じて開発し、出力330MW(3系列合計)の地熱発電所を建設後、発電する電力をインドネシア国営電力公社PLNに30年間にわたって売電する。

2013年4月に、伊藤忠、九州電力、Medco Power Indonesia、Ormat Technologiesが共同で出資し、地熱鉱区を保有するPT Pertamina Geothermal Energyとの間で開発契約を、インドネシア国営電力公社との間で30年間の長期売電契約を締結した。

今回、国際石油開発帝石はMedco Power Indonesiaの子会社に49%出資し、参加する。

Medco Power Indonesiaはインドネシア最大手の民間資本総合エネルギー企業であるPT Medco Energi Internasional の子会社
Ormat Technologiesは地熱発電に関する開発・主要機器製造・建設・事業投資・運営を一貫して取り組む米国企業

既に2014年に着工しており、今後の予定は次の通り。

第一期商業運転開始  2016年
第二期           2017年
第三期                2018年

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本プロジェクトは1993年に Unocal North Sumatra Geothermal により開始され、4年にわたり探鉱と開発・環境調査が行われた。
しかし、1997年のアジア通貨危機の影響もあり、2002年に同社は開発を断念し、開発権をPLNに売却した。

PLNは2004年に国際テンダーを実施し、PLNとPertaminaの共同事業会社が落札したが、資金手当てがつかず、2006年に2番札の伊藤忠/Medco/Ormatに開発権が与えられた。

2007年に九州電力がMedcoから権益の一部を取得し、参加した。

 

 

 

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