大宇インターナショナル、ミャンマーで大規模ガス層発見

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韓国POSCOの子会社の大宇インターナショナルは2月12日、ミャンマーの西方海上のAD-7 鉱区のThalin-1A 井戸で商業性が高い大規模なガス層を発見したと発表した。

AD-7鉱区の出資比率は、大宇インターナショナルが60%、豪州の Woodside Petroleum が40%で、大宇がオペレーターとなっている。

大宇は近くのA-1鉱区、A-3鉱区でShwe、Shwe Phyu、Mya の3ガス田で商業生産を行っているが、今回見つけたガス田のガス層の厚さは既存ガス田の約2倍としている。大宇では「厳密な評価を経て経済性を確認する」と話している。
商業生産開始には6~7年かかるとみられている。

大宇は既存ガス田に51%の権益を有しているが、これらから毎年3000億ウオン(約280億円)以上の営業利益を得ている。

鉱区 ガス田 ガス発見 埋蔵量 権益
A-1 Shwe 2004/1 3.3~5.6 TCF 大宇 51% ONGC Videsh 17%
Myanmar Oil & Gas 15%
GAIL (India) 8.5%
Kogas 8.5%
Shwe Phyu 2005/3
A-3 Mya 2006/1 1.3~2.2 TCF
AD-7 2016/2 大宇 60% Woodside Petroleum 40%

現在生産されているガスは全量が中国石油天然気集団(CNPC)に販売され、陸上パイプラインを通じて中国 の昆明に送られる。


2013/5/24 パイプライン万里長城が完成

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韓国の10大財閥の一つであった大宇グループは、アジア通貨危機で苦境に陥り、1999年に破綻した。

債権団のワークアウト(財務構造改善作業)で大宇の貿易部門が分離され、大宇インターナショナルとなった。
債権団は2010年に大宇インターナショナルをPOSCOに売却した。

大宇インターナショナルの事業の一つが資源開発で、世界中で開発を行っている。

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