タイのIndorama Ventures、インドのPET事業拡大

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タイのIndorama Venturesは2月29日、インドのDhunseri Petrochem Ltd. との間で、両社がインドに持つPET事業をそれぞれ、両社の50/50のJVとすることで合意した。

Indoramaは2015年12月にインド北部の唯一のPETメーカーのMicroPet (能力216千トン)を買収したが、この持分の50%をDhunseriに譲渡する。

Dhunseri はWest Bengal州のHaldiaで年産480千トンのPET工場を持つが、これを分離した上で、その持分の50%をIndoramaに譲渡する。

これにより、合計能力は696千トンとなり、Indoramaの持分は348千トンとなる。

インドのPETメーカーは両社とRIL (Reliance Industries Limited )、JBF Industries の4社で、両社のシェアは38%となる。


JBF Industries Ltd.

インドのPET使用量は1人当たり 0.6kgであり、中国の2.6kg、米国の10.9kgと比較し、まだ少ない。
Indoramaでは、今後ペットボトル入りの清涼飲料の需要が急激に伸びると見ており、統合により、大きなシナジー効果が出ると見ている。

・北インドと東インドで唯一のメーカーである。
・それぞれが原料ソースと繋がっている。
  Dhunseri はPTAは近隣の三菱化学から購入、MEGは港からパイプラインで受け入れ
  MicroPetはIndian Oil Corporation (IOCL) のコンプレックスにあり、PTAとMEGをIOCLから供給を受けている。
・統合により、販売費・一般管理費と購買でコストダウン
・Indoramaのグローバルな活動に組み込まれる。

Dhunseri PetrochemはDhunseri Petrochem & Tea Ltdの子会社で、お茶を専業とする Dhunseri Tea & Industries がSouth Asian Petrochem Ltd を買収・統合したもの。

PET専業メーカーで、2003年に輸出用に140千トンの生産を開始、その後増設した。
エジプトに進出、420千トンのプラントを持つ。

Indorama Venturesについては下記参照。
   2016/1/12 タイのIndorama Ventures、BPのアラバマのPX、PTA、NDCコンプレックスを買収 

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