SABIC、神華寧夏煤業集団と中国での石油化学(石炭化学)計画で合意

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SABICは5月30日、神華寧夏煤業集団 (Shenhua Ningxia Coal Industry Group) との間で中国で石油化学コンプレックスを建設する協定書にサインしたと発表した。

SABICは声明で、共同計画は寧夏回族自治区での新規の石油化学コンプレックスで、SABICの原料ソース多様化に役立つとしている。
寧夏では、神華が供給する石炭を利用出来るメリットがあるとしている。

 

計画の詳細は明らかにされていない。

協定書では、3年間でFeasibility Study を行い、その後、国家発展改革委員会(NDRC)の承認を求める。

SABICにとって、計画は事業を他地域に広げ、新しい市場に展開する戦略の一環であるとしている。
中国のコンプレックスは、原料を幅広いソースで得るのにも役立つとしている。国際市場での原料価格のサイクリカルな変動からSABICを守り、利益ある成長戦略を確実にすると述べた。

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SABICは現在、中国でSinopec とのエチレンコンプレックスJV、韓国でSK Global Chemicalとの高機能ポリエチレンのJV を持っている。

SABICSinopec との50/50JVのSINOPEC SABIC Tianjin Petrochemical を設立し、天津でエチレン100万トンのコンプレックスを運営している。

2009/7/13 中国、シノペック天津石化計画へのSABICの参加を承認

SABICと韓国のSK総合化学は2014年5月26日、SKの最新ポリエチレン技術(Nexlene™ )を使って高機能ポリエチレン製品を製造するための50/50JVを設立する合弁契約に調印した。

シンガポールに本社を持つSabic SK Nexlene Company を設立し、韓国に100%子会社Korea Nexlene Company を設立し、SKの蔚山の年産23万トンのプラントを買収して運営する。

2014/5/31 SABIC、韓国のSK総合化学と高機能ポリエチレンのJVを設立

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神華集団はDow Chemical とのJVで陜西省楡林市でワールドスケールのCoal-to-Chemicals コンプレックスを建設している。

2007年5月21日、中国の国有石炭最大手・神華集団との間で、を建設するための詳細FS実施の契約を締結。

2009年11月、起工式

2012年10月、環境評価書を提出

2012/10/27 Dow/神華集団、楡林市の石炭化学コンプレックスの環境評価書を提出

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