消費者物価指数の改定

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総務省は、ライフスタイルの変化を統計に反映させるために、「消費者物価指数」の調査品目などを見直す「基準改定」を5年ごとに行っている。

2016年7月分から改定するが、今回は基準となる年(指数を100とする年次)を現在の2010年から2015年に変更するとともに、毎月、価格を調べている588品目のうち、30品目余りを入れ替えた。

8月12日、新たな基準で計算した指数を過去にさかのぼって公表した。これに合わせ日銀も「日銀コアコア」について発表した。

2%の物価上昇率を目指す日銀の金融政策にも影響するため、結果が注目されていたが、小幅な変更にとどまった。
(日銀コアコアは各月とも旧基準を下回る結果となった。)

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品目入れ替えの例

費目 追加品目 廃止品目
食料 からあげ弁当
しょうが焼き定食(外食)
親子どんぶり
お子様ランチ
住居 カーポート
壁紙張替費
左官手間代
板ガラス取替費
家具・家事用品 空気清浄機
水筒
電気カーペット
電気アイロン
保健医療 青汁
マスク
ヘルスメーター
体温計
交通・通信 電動アシスト自転車
ロードサービス料
自動車ワックス
ETC車載器
教養・娯楽 競技用靴
ペットトイレ用品
筆入れ
植木鉢
諸経費 カウンセリング化粧品
警備料
合計品目数 33品目 32品目
選択の条件 ①~③の基準を全て満たす品目

① 新たな財・サービスの出現や普及、嗜好の変化などによる消費構造の変化に伴い、家計消費支出上重要度が高くなった品目
② 中分類指数の精度の向上及び代表性の確保に資する品目
③ 円滑な価格取集が可能で、かつ、価格変化を的確に把握できる品目

①~③の基準のいずれかに該当する場合

① 消費構造の変化などに伴い、家計消費支出上重要度が低くなった品目
② その品目がなくても、中分類指数の精度が確保できる品目
③ 円滑な価格取集が困難となった又は価格変化を的確に把握できなくなった品目


詳細は下記

   http://www.stat.go.jp/data/cpi/2015/plan/pdf/2015plan.pdf

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