Johnson & Johnson、Abbott Medical Optics を買収

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米医薬・生活用品大手 Johnson & Johnson (J&J)は9月16日、Abbott Laboratories から Abbott Medical Optics (AMO) を43億2500万ドルで買収すると発表した。
2017年第1四半期に取引が完了する見込みで、AMO社が強みを持つ白内障治療やレーザー治療技術などを取り込み、眼科治療関連ビジネスを強化する。

他方、Abbott Laboratoriesは「選択と集中」を加速させ、循環器系の医療器具や診断分野に経営資源を集中させる。

J&Jは、「目の健康は最も成長が早い分野で、買収により眼科ビジネスの多様化を図る」 と述べている。

同社はコンタクトレンズの「ACUVUE®」を世界展開するが、AMOの買収で治療分野に本格的に進出する。

AMOは売上高11億ドルで、眼科分野で3つのセグメントを持つ。

 ・白内障・緑内障手術
 ・レーザー屈折矯正手術(近視、遠視、乱視の矯正)
 ・眼科関係消費者用製品:ドライアイ用目薬、ソフトコンタクトレンズ用ケア用品

WHOは白内障による失明が世界で約2000万人に達する 、白内障で視力が弱まっている目が少なくとも1億個あると試算しており、J&Jでは今後も白内障患者は増え続け、眼科治療分野の需要が大きいとみる。

J&J の売上高は下記の通り。 Oral CareにはListerinがある。



30年以上前にAmerican Hospital Supply Corporationの部門のHeyer-Schulte Medical Optics Center が眼科の研究を開始し、Center はAmerican Medical Optics (AMO) と改称した。

1976年に白内障治療用の眼内レンズを販売、その後、超音波水晶体乳化吸引システム(SOVEREIGN® System)を開発した。

1986年にAmerican Medical OpticsはAllergan, Inc. に売却され、Allergan Medical Optics (同じく AMO)に改称した。

2002年6月にAllerganからスピンオフし、独立した。社名はAdvanced Medical Optics (同じく AMO) とした。

2005年にはレーザー屈折矯正手術用品を扱うVISX, Incorporated を買収した。

2009年にAbbott Laboratories がAdvanced Medical Opticsを買収し、Abbott Medical Optics (同じく AMO) とした。買収価額は、借入金込みで28億ドルであった。

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