サウジアラムコのインド進出計画

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サウジのKhalid al-Falihエネルギー相(Saudi Aramco会長兼務)は最近、訪問中のインドで、Saudi Aramco がインド西部の計画中の大製油所への参加と既存のインドの製油所への出資を検討していると述べた。

Saudi Aramcoは既に、インド西部Maharashtra州の海岸部 Tavsal 村 Ratnagiri で計画中の年産60百万トン、280億ドルの製油所計画への参加を前提に、設計ベースやプレFS を協議するという契約に調印済みであるとしている。Aramcoはまた、インドの既存の製油所(複数)への出資や、既存製油所の増強への参加の機会を探っていると述べた。

インドの石油・天然ガス相は、2017年10月のインタビューで、AramcoがMaharashtra州の60百万トンの製油所と、Hindustan Petroleum Corporation Limited (HPCL)Rajasthan州で開発する年産9百万トンの製油所に関心を持っていると述べている。

「今日はエネルギー相として来ているが、石油やエネルギーでの提携にとどまらず、石油化学、肥料、発電計画についても期待している」と述べた。石油を超えて、インドとの関係を深めたいとしている。

インドの石油・天然ガス相は、サウジのエネルギー相の訪印中にMaharashtra州の製油所の問題と、インド東南部のAndhra Pradesh 州で計画中の50億ドルの石油化学コンプレックスが話題になったと述べた。

中東の業界紙はさきに、Saudi Aramco がインドでの石化事業を検討し、JV交渉を行っていると報じていた。

サウジはイラクに次ぐインドへの原油供給国で、インドの需要の1/5 弱を供給している。

付記 

Saudi Aramcoは4月11日、インド側3社のコンソーシアム"Ratnagiri Refinery and Petrochemicals Ltd." (RRPCL)との間でMOUを締結したと発表した。

Maharashtra州Ratnagiri に大規模石油精製・石油化学コンプレックスを建設する。製油所は日量120万バレル(60百万トン/年)の原油を処理する。

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Maharashtra州Tavsal 村の製油所計画 はインド国営の石油会社が計画しているもので、Indian Oil Corp. (IOC) が50%、Bharat Petroleum Corp. (BPCL) とHindustan Petroleum Corp. (HPCL) が各25%を出資する。

220億ドルを投資し、第1期 40 百万トン、第2期 20 百万トンで60 百万トンの製油所を建設する。石油、ディーゼル、LPG、航空燃料、石化原料を生産する計画で、2022年のスタートを目指している。

しかし、政府が土地の取得を行っているが、村民が反対し難航している。現地では原発計画についても8年間反対し、潰している。


インドの石油・天然ガス相が触れた石油化学コンプレックス計画は、
Visakhapatnamと Kakinadaの間のNakkapalli に計画されているもので、Hindustan Petroleum Corporation Limited (HPCL)がGail その他と協力して推進している。.

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