Samsung Group、残る石油化学部門をロッテに売却

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既報のとおり、Samsung Group は2014年11月、防衛産業を手掛ける Samsung Techwin などと、石油化学のSamsung General Chemicalsの57.6%とSamsung Total Petrochemicals の持分(50%)を韓国Hanwhaに1.9兆ウォン(約2000億円)で売却すると発表した。

防衛関連 Samsung Techwin の32.4% 8400億ウォン
Samsung Thalesの 持分(50%)
Samsung Techwinと仏大手電機メーカーThalesのJV
石油化学 Samsung General Chemicalsの57.6% 1兆0600億ウォン
Samsung Total Petrochemicals の持分(50%)
Samsung General Chemicalsと仏Total のJV

2014/12/1 Samsung Group、防衛、石化事業をHanwhaに売却 

Samsung Group には他に、電子化学素材や精密化学などを扱う Samsung Fine Chemicals があったが、電子素材との関連性を踏まえ、売却対象から外したとみられた。
また、Samsung General Chemicals 49%、BP 51%出資で、酢酸や酢ビのメーカーのSamsung BPがあり、Samsung SDI にもエンプラ事業がある。


今回、Samsung Group はこれらをロッテに売却することを決めた。石油化学事業から撤退し、IT、バイオ事業に集中する。
ロッテグループは10月30日、Samsung Groupの石油化学事業を3兆ウォン(約3千億円)で買収すると発表した。

Samsungが売却する事業は下記の通り。

 1)Samsung SDI の化学部門(エンプラ等)

分社した上で、90%をロッテに売却し、10%は引き続きSamsungが保有する。

 2)Samsung Fine Chemicals のSamsung 持分

尿素、アンモニア、エピクロルヒドリン、苛性ソーダ、ジメチルホルムアミドなどの一般および精密化学品を製造。
メセロース、マロネートなど医薬品・塗料製造で使用される化学製品も手掛ける。

Samsung SDI (14.7%)、Samsung Electronics (8.39%)、Samsung C&T (5.59%)、自社株 (1.28%)、Samsung Asset Management (1.12%)など保有の31.23%を売却。

 3)Samsung BP の49%(酢酸、酢ビなど)

Samsung BP の49%はSamsung SDIが保有していたが(残りはBP)、本年8月にSamsung Fine Chemicalsから、同社と戸田工業の電池の正極材のJVであるSTM(Samsung Toda Material)の持分約72%を買収し、同時に所有するSamsung BPの持分をSamsung Fine Chemicalsに売却した。

今回、Samsung Fine Chemicalsの持分と合わせ、同社に移したSamsung BP の持分をロッテに売却する。

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三星グループ総帥の李健熙会長は病床にあり、後継者の李在鎔 副会長が体制つくりを行っている。防衛産業と石油化学事業の売却はその一環である。

2014年12月にSamsung Group の持株会社 第一毛織(Cheil Industries Inc.) を上場した。

Samsung Groupの創業事業の一つの旧「第一毛織」は織物事業から始まり、1980年代にファッション事業、1990年代にケミカル事業(PS、ABS等)、2000年代には電子材料事業へと進出してきたが、2013年にファッション部門を三星エバーランドに譲渡し、2014年7月1日Samsung SDI と合併した。

「三星Everland」は事実上のサムスングループの持株会社で、ソウル南方の龍仁市にあるテーマパークの三星Everlandを運営し、上記のとおり旧第一毛織からトータルファッションを買収している。

旧第一毛織がSamsung SDI と合併したのに伴い、創業事業の一つである「第一毛織」に改称し、2014年12月に上場した。

  2014/12/2 Samsung Group の持株会社 第一毛織の上場

三星グループの持株会社の第一毛織(旧 三星Everland)と、商社・建設部門の三星物産は2015年5月にそれぞれ取締役会で両社の合併を決議した。
7月に臨時株主総会で可決し、9月1日付けで合併した。

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Lotte Chemical は韓国(2箇所)とマレーシアに合計280万トンのエチレン能力を持つ。

旧 湖南石化 麗川 1,000千トン
旧 現代石化(第二系列) 大山 1,000千トン
Lotte Chemical Titan マレーシア ① 345千トン
② 495千トン
 合計 2,840千トン

Lotte Chemicalは2015年6月18日、ルイジアナ州に2つの石油化学JVを設立すると発表した。

第一のJVはシェールガスに付随するエタンを分解し、エチレンを生産するもので、 Lotte Chemicalが90%、Axiall Corp.が10%出資する。
立地は最終的には決まっていないが、
Lake Charles近郊とされている。

エチレン能力は年産100万トンで、出資比率に応じ、Lotteが90万トン、Axiallが10万トンを引き取るが、Lotteは自社枠のうち40万トンをAxiallに販売する。Axiallはエチレンを自社のPVCに使用する。

引取枠90万トンの追加で、Lotteのエチレン能力は370万トンとなる。

2015/6/22 韓国 Lotte Chemical、米国で石油化学

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