Ineos、silica 事業を実質譲渡

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Ineos は1011日、Ineos Silicas 事業を Carlyle Group PQ Corporation と統合すると発表した。
Carlyle Group 新会社 PQ Corporation 60% を、Ineos が残り 40% を所有することとなる。
統合の条件は明らかにされていない。

統合新会社は売上高は10億ドルのスペシャリティ無機化学品、触媒(Zeolite)及び工業用ガラスビーズのグローバルなメーカーとなる。
* Zeolite は、結晶中に微細孔を持つアルミノ珪酸塩の総称

INEOS Silicas は2001年にICIから買収したCrossfield部門で、シリカ、ケイ酸塩、ゼオライト
などを扱う
ICIは1997年にUnileverから4部門を買収したが、そのうちの一つ。

2006/6/14  事業買収で急成長した化学会社 

PQ Corporation は1831創立で、旧称は Philadelphia Quartz Company
2007
6月にCarlyle Group が買収した。

同社の事業は silica 事業、②触媒(Zeolite)事業、③マグネシウム誘導品事業から成っている。
更に100%子会社のPotters Industries 道路用等の工業用ガラスビーズのトップメーカーである。

ガラスビーズは道路の白線や黄線へ混入し、小さなレンズと塗料の組み合わせで「再帰反射特性」(ヘッドライトから出た光がビーズで屈折、塗料で反射されて効率よく運転者の方へ帰る)を発揮する。

Potters Industries
日本では東芝 51% のJV 東芝Ballotini を運営していたが、2001年3月に合弁を解消し、Potters 100% のPotters-Ballotini としている。

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