欧州委員会、余剰水銀の貯蔵についてクロルアルカリ業界の自主的行動を歓迎

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日本では水銀法電解は1986年までに隔膜法やイオン交換膜法に転換された(1999年にはすべてイオン交換膜法に)が、欧州ではいまだに多数の水銀法プラントが稼動している。

2007年にイオン交換膜法の能力は初めて水銀法能力を上回った。

  イオン交換膜法 45.6%
  水銀法 37.7%
  隔膜法 13.6%
  その他  3.1%

欧州の塩素の業界団体Euro Chlor は20032月の総会で、2020年までに水銀法の能力を全廃する目標を決めた。

2008/10/8 Solvay、フランスの水銀法電解をイオン交換膜法に転換 

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欧州委員会は水銀のグローバルな供給を減らし、それにより水銀の環境への排出を制限する方針を採ったが、2008年9月に、EU全体からの水銀の輸出を2011年7月1日に禁止するとともに、輸出禁止後は、クロルアルカリで使用されなくなったり他の産業で出てくる水銀が放出されないよう、安全に貯蔵することを求めた。

これを受け、欧州の塩素の業界団体 Euro Chlor は法が求めている以上の対策を自主的に採ることを決めた。

使わなくなった水銀は停止した電解工場から取り出し、認定を受けたスチールの容器に密封して最終処理地に輸送し、地下深くの岩塩坑に貯蔵する。岩塩坑では湿度がなく、腐食の可能性はない。

欧州委員会は12月22日、Euro Chlor のこの自主対策を歓迎するコメントを発表した。
委員会では、最終処理地の技術面での基準と、そこで採用する安全基準を決める。

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参考

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欧州や米国には多くの岩塩鉱があり、ソーダ業界はこれを溶解して原料としている。
Shintech もルイジアナ州で電解からの一貫製造を始めたが、原料の塩については工場近辺でボーリング調査を行い、地下の塩を取り出す権利を取得している。
(日本は海外から工業塩を輸入しており、コスト差は大きい)

米国では塩を溶解して吸い上げた後の巨大な穴を石油の貯蔵のために使用している。


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