台湾プラスチック、事故多発で台湾政府が徹底した検査を要求

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台湾プラスチックグループ(台プラ)の第6ナフサ分解プラント(雲林県麦寮:エチレン年産2,935千トン)で7月30日、過去1年で6回目の火災事故が発生した。

 
グループ企業の南亜プラスチックの嘉儀での火災を入れると7回目となる。

 

2010/10/3 南亜プラスチック 嘉儀 PEPA工場 PEPA(合成紙)工場2階から出火
 
2010/7/7 台塑石化 麦寮第6 オレフィン第一  
2010/7/25 台塑石化 同上 第二製油所 原油精製、水添脱硫装置が原油漏れで爆発火事
2011/5/12 台塑石化 同上 オレフィン第一付近 LPGパイプラインから気体が漏れ爆発、発火
2011/5/18 南亜プラスチック 同上 イソデシルアルコール工場  
2011/7/26 台塑石化 同上 オレフィン第一付近 各生産工場にUtilitlyを供給する「第1公用工場」の
水素パイプラインで失火
2011/7/30 台塑石化 同上 第三製油所  プロピレン回収工程の脱硫乾燥器が破裂し、
 プロピレンが外部に漏れた。

 

これを受け、行政院は7月31日、政府部門を横断した会議を開き、台プラへの要求4項目を決議した。

具体的な内容は
【1】昨年7月以来、これまでに発生した7度の火災に関連する設備の稼働を即座に止め、全面的な検査を実施
【2】今回の7度目の火災が発生した設備と同種の材料を使用した圧力容器の稼働を直ちに止めて検査
【3】同プラント内にあるその他の設備も1年内に順番に稼働を止めて検査
【4】これらの全面的な稼働停止と検査の過程、結果について、公正な第3者機関から監督・認可を得る――。

台プラ幹部によると、稼働を停止せねばならない工場は同プラント内の全66基の半数近くとなる約30基に達する。今回の火災が起きた第3製油所に加えて、第1、第2製油所もすでに操業を停止している。

同プラント内には、PVCメーカーの台湾塑膠工業(Formosa Plastics)やエチレングリコール世界4大メーカーの南亜塑膠工業(南亜プラスチック)、高純度テレフタル酸で世界最大手の台湾化学繊維(Formosa Chemicals & Fiber)の工場がある。

このため、アジアの石油化学の需給に大きな影響を与える可能性がある。

経済部は声明を発表し、「安全不在のところに石化製品の生産は不在」と強調した。
さらに製油所の操業停止への対応で、台プラに対し、域内のガソリンやディーゼル油、プロピレンなどが不足する場合は、域内の需要を優先し、必要に応じて輸出を控えるよう求めた。

地元の雲林県政府は7月31日、県内にある台プラのプラントの全面的な稼働停止を経済部に強く要求した。

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