陝西延長石油(集団)、石炭化学を含む石油化学事業に重点

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陝西延長石油Shaanxi Yanchang Petroleum)はこのたび、Ineos からInnovene PP 技術を導入した。

子会社の延安能源化工(Yanan Energy and Chemical)に建設するもので、能力は30万トン。

陝西延長石油は2010年3月にIneosからInnovene PP 技術と、Innovene S HDPE 技術を導入している。
いずれも
能力は30万トンで、子会社の榆林能源化工Yulin Energy and Chemical)に建設する。

陝西延長石油延安、榆林、永平(Yongping)の3か所に製油所をもっており、延安と榆林にはMTOプラントを持つ。 

付記

陝西延長石油延安能源化工は2012年2月、イタリアのFasTech Srl からEPDM技術を導入した。

陝西省延安市にEPDM年産5万トンの設備を建設する。2014年第2四半期に生産開始の予定。
原料のエチレン、プロピレンは同地に建設中の新しいMethanol to Olefins(MTO)プラントから供給を受ける。

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陝西延長石油(集団)有限責任公司(Shaanxi Yanchang Petroleum Group Co.陝西省政府の100%出資会社。

省政府は2005年10月に、陝西省北部地域における石油資源の統合を推進するため、石油探鉱開発企業21社(陝西省の所管する石油開発会社7社、陝西省北部各区・県の所管する石油開発会社14社)ならびに製油所3社(延煉集団、永坪精油所、楡林製油所)を統合し、陝西延長石油を設立した。

統合により同社は、PetroChina, Sinopec、CNOOCに次ぐ中国第4位の石油会社となった。
上位3社が国有なのに対し、同社は唯一の省所有の企業。
ただし、活動範囲はあくまで陝西省に限られ、今後、他省あるいは国外において、石油の探鉱開発や精製事業を行うなどの事業規模拡大を行う可能性は極めて少ない。


陝西延長石油は2011年7月、石油・ガス資源が三大国有石油会社に抑えられているため、石油・ガス関連事業の比率を落とし、石炭化学を含む石油化学事業を強化する方針を明らかにした。

石油・ガス関連事業の売上高比率は2006-10年は約80%だが、これを60%に落とし、石炭化学を含む石油化学部門の比率を40%に引き上げる。

同社は現在年産300万トンのコールタールを生産しているが、今後5年で倍増する。
同社は豊富な石炭を活用し、成長の道を探る。
2011年~15年に1500億人民元を投資して、石炭・石油・ガス・塩を統合したプロジェクトを推進する。

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陝西省政府PetroChina は2007年5月、延安での大規模エチレン計画の契約を締結した。
陝西延長石油とPetroChinaの合弁で、100万トンのナフサクラッキングのほか、75万トンのPEや35万トンのPPも含まれる。
投資額220億元で陝西省延安市の洛川に建設される。

しかし、国家発展改革委員会は同事業を第12次5ヵ年計画期(2011~2015年)に先送りした。具体的な建設スケジュールは未定のまま。

               2007/5/23 PetroChina、陝西省延安でエチレン100万トン計画


陝西延長石油集団と大連市は2010年10月、協力枠組協定に調印した。
延長石油集団は長興島臨港工業区に超大型石油化学コンビナートを建設するものだが、詳細は明らかにされていない。 

 

陝西延長石油(集団)は2011年6月、KBRKellogg Brown & Root )との合弁会社を中国に設立する契約を締結した

この合弁事業の目的は、Veba Combi Cracker(VCC)技術のマーケティング、販売、提供、サポートを実施すること。

VCC技術は水素添加技術で、石油精製、油田現場における改質石炭液化の過程において、精製残留物、コールタール、石炭石油混合物を高品質の蒸留物または合成原油へと処理するのに適した技術。

この技術はドイツのVebaが開発した。
VebaDegussaに買収され、2002年にDegussa 親会社のE.On がBPに売却した。
2010年1月にBPとKBRがこの技術の販売のための
Collaboration Agreementを締結した。

合弁事業の運営は、延長石油集団が51%出資する北京石化工程有限責任公司とKBRの技術事業部門が行う。

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