DuPont、アラミド繊維の技術盗用裁判で韓国のKolonに勝訴

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バージニア州Richmondの連邦裁判所の陪審は9月14日、韓国のKolonに対し、DuPontのアラミド繊維(Kevlar)に関する商業秘密と秘密資料を盗んだとして、919.9百万ドルの損害賠償を支払うよう命じた。

DuPontは判決後、裁判長に対し、追加の懲罰賠償と裁判費用の支払い、Kolonの米国資産の凍結、DuPont技術の使用禁止の命令を求めた。これらは11月のヒアリングで審議される。 

付記

米地裁は11月22日、懲罰賠償として35万ドル、合計920.3百万ドルの支払いを命じた。
Kolonは控訴するとしている。

Kolonは、今回の判決は、DuPontによるアラミド繊維市場からのKolon追い出しの長年にわたるキャンペーンの結果であるとし、控訴するとしている。

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Kolonは1979年にアラミドの基礎研究を開始、1994年に完成させ、2005年末から商業生産を開始した。

DuPontとKolonは長期間争っている。

DuPont2007年に、同社を2006年初めに退職し、その後Kolonのために Aramid Fiber Systems LLCを設立した技術者の行動に疑念を持ち、FBIと商務省に懸念を伝え、共同で調査を続けた。

DuPont20092月にKolonを商業秘密盗用で訴えた。

KolonDuPont技術を密かに取得するため執拗に活動してきた。そのために以前のDuPontの従業員(複数)を採用し、また採用しようとしてきた」とし、「Kolonの製品のこの3年間の著しい改良はDuPont技術を違法に使用した結果である」と主張した。
問題の技術者は秘密情報を自宅のパソコンに入れており、これを
Kolonに渡したとされる。

逮捕された技術者は200912月に罪を認め、2010年3月に懲役18ヶ月の判決を受けた。

これに対し、KolonDuPont技術の盗用を否定、自社技術で生産していると反論していた。

Kolon 2010年7月、DuPontが米国の需要家にKolonのアラミドを購入しないよう、圧力をかけているとして、連邦裁判所に訴えた。

2010/8/7 韓国Kolon、アラミドの独禁法問題でDuPontを訴え

地裁はこれを認めず、またDuPontはKolonがKevlarに関する商業秘密を盗んだと主張したが、これも取り上げなかった。

米控訴裁判所は2011年3月、連邦地裁に差し戻した。

Kolonの主張するDuPontによるアラミド繊維市場の独占状況を連邦地裁では適切に考慮しなかったとした。
DuPontは米国のアラミド市場で完全なリーダーで、何年もの間、市場で唯一のメーカーであったし、現在米国のアラミド繊維の70%を販売していると述べた。

この結果、DuPontは独占について審査をされることとなるが、同時に差し戻し裁判で盗用問題が取り上げられることとなった。

DuPontの独占問題については2012年に再審議される。

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世界のアラミド繊維の状況は以下の通り。

  パラ系アラミド メタ系アラミド 2009年生産量
(新聞情報)
poly-p-phenylene-
terephthalamide
左に
ジアミノフェニレン-
テラフタルアミドを共重合
poly-m-phenylene-
isophthalamide
DuPont Kevlar®   Nomex® 28,000 t 
帝人    Twaron®
(オランダで生産)
テクノーラ®
 
コーネックス®
 
25,000 t 
Kolon Heracron®          2,000 t   
5,000tへの増設計画)


DuPontは日本では
東レ・デュポンで製造販売。

帝人Twaron
Courtauldsの繊維部門Enkaが開発した。DuPontとの特許紛争は1988和解。 

1987年に住友化学とEnkaが日本アラミドを設立した。
1998年にAkzoNobel Courtauldsを買収EnkaCourtaulds繊維、化学部門を統合してAcordis設立した。
Acordis1999CVC Capitalが買収)

2001年に帝人Acordisのアラミド事業を買収(日本アラミドも)。

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