中国商務部、2012年のレアアースの輸出方針を発表

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中国商務部は12月27日、公告第1133号で、2012年のレアアースの輸出方針を発表した。

1)2012年以降、軽希土と中重希土別に輸出枠を設定する。

ハイブリッド車(HV)用の高性能磁石に不可欠なジスプロシウムなどは第一次(80%)で3,204トンに限定され、年間でも4000トン程度に止まる。

2)第一次輸出割当は、厳しい環境検査を既に通過した五礦集團公司など11社に10,546トンを認める。これは年間の約80%になる。

明細  http://wms.mofcom.gov.cn/accessory/201112/1324971083368.xls

配分は過去3年の輸出数量比率と輸出金額比率の平均

3)仮割当は包鋼集團公司など20社に合計14,358トン。年間の約80%となる。

   2012年7月末までに中国環境保護部の環境レビューを終えれば与えられる。
   それまでにレビューにパスしない場合、枠は与えられず、その分は他に配分される。

明細 http://wms.mofcom.gov.cn/accessory/201112/1324971090733.xls

この結果、年間の輸出枠は2010年、2011年とほぼ同量の31千トン程度となる。
商務部は、「国際市場の需要を保証し、レアアース供給の基本的安定を保つため」、2011年と同水準に維持するとしている。

  2009 2010 2011 2012
  承認
 (11社)
仮承認
(20社)
合計
 (31社)
上期 25千トン 14,446トン 22,282トン 一次
(80%)
軽希土 9,095トン 12,605トン 21,700トン
中重希土 1,451トン 1,753トン 3,204トン
合計 10,546トン 14,358トン 24,904トン
下期 25千トン 15,738トン 7,976トン 二次
(20%)
      約6,000トン
年間 50,145トン 30,184トン 30,258トン 年間       約31,000トン

 

2011年1-9月で中国のレアアース輸出は1万1000トンで、昨年同期比65%減となっている。 

付記 2011年11月末現在の輸出量は1万4750トンで、通年の輸出枠の49%にとどまった。

中国工業情報化部では以下の通り述べている。

2011年のレアアース輸出割当は、余りが出るだろう。
中国はレアアースの輸出を制限していない。レアアース業界に対して行った規制強化も市場供給に影響しなかった。

輸出割当分の輸出が行われなかったのは、需要が減少したためである。
この主な理由はレアアース価格の高騰による需要の減少だ。これまでレアアース価格が低く見積もられていたが、現在はそれが是正された。

 

 

 

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