Qatar Petroleum とShell、カタールの石化計画でHeads of Agreement を締結

| コメント(0) | トラックバック(0)

Qatar Petroleum とShellは12月4日、カタールの石化計画でHeads of Agreement を締結した。
カタールの
Ras Laffan Industrial Cityでのワールドスケールの石油化学コンプレックス開発の範囲や原則を決めた。

両社は2006年2月に覚書を締結、2010年12月にMOUを締結し、共同でFeasibility study を実施してきた。

計画には以下のものを含む。主にアジアの成長市場での販売を目指す。

・ワールドスケールのスチームクラッカー:原料はカタールの天然ガス
・モノエチレングリコール:能力150万トン、シェルのOMEGA法使用
・リニアアルファオレフィン:能力30万トン、シェルのSHOP法使用
・オレフィン誘導体

Qatar Petroleum が80%、Shellが20%を出資する。

 OMEGA法:

ShellのEOプロセスと三菱化学の触媒によるMEG法を統合したもので、MEGの選択率を99%以上まで高めた
一般的にはEO触媒でエチレンと酸素を反応させてEOをつくり、そのEOを水と反応させグリコールをつくるが、OMEGA法では触媒プロセスのみでEGをつくる。

韓国の湖南石化、サウジのPetroRabigh、シンガポールのShellで使用している。

 SHOP:Shell Higher Olefin Process

Shellが開発した linear alpha olefinsの製造プロセスで、エチレンのオリゴマー化とオレフィンメタセシスで製造する。

Qatar PetroleumとShellは2007年に戦略的パートナーシップ契約を締結し、川上から川下全般で、双方が関心を持つインターナショナルな計画を一緒に行うこととしている。

Qatar Petroleum InternationalとShellは2009年11月に、両社が50/50JVQPI and Shell Petrochemicals (Singapore)を設立し、シンガポールの住化主導の2つの石化会社、Petrochemical Corporation of Singapore (PCS) とThe Polyolefin Company (TPC)のShell持分を肩代わりする契約に調印した。

2009/11/26 カタール石油、シンガポールのPCS、TPCに出資

Qatar PetroleumとShellは現在、カタールで2つのプロジェクトを行っている。

1)Pearl GTL:世界最大のGTL(Gas-To-Liquids)計画

立地:Ras Laffan Industrial City  
所有:カタール政府とのDevelopment and Production Sharing Agreement 
     資金負担は全額Shell
運営:Shell
製品:GTL 日量14万バレル(2系列合計)
   天然ガス液とエタン 原油換算日量12万バレル
開発費:180ー190億ドル
建設:日揮/KBRのJV

2) Qatargas 4

立地:Ras Laffan Industrial City  
所有:Qatar Petroleum 70%、Shell 30%
運営:Qatargas Operating Company
製品:LNG 年産780万トン
   天然ガス液 日量7万バレル
建設:千代田化工/TechnipのJV

参考 2010/12/21 カタール、LNG増産工事完了で年産 7,700万トン体制 

ーーー

カタールの既存の石油化学については、

    2006/6/1 湾岸諸国の石油化学ー2 カタール

 

 

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.knak.jp/knak-mt/mt-tb.cgi/1661

コメントする

月別 アーカイブ