BPは1月18日、2030年までのエネルギーの見通し BP Energy Outlook 2030 を発表した。グラフは一部補正した。
http://www.bp.com/liveassets/bp_internet/globalbp/STAGING/global_assets/downloads/O/2012_2030_energy_outlook_booklet.pdf
1)エネルギー需要と供給
世界のエネルギー需要は過去10年の年2.5%の伸びから2020年までは2.0%、以降10年で1.3%の伸びと、伸び率は低下する。
OECD諸国(先進国)の需要は伸び悩みで、全体の伸びはNon-OECD諸国の需要の伸びによる。
特に中国のエネルギー需要の伸びが異常に大きい。
インドは2030年には人口では中国と肩を並べる。
しかし、中国のGDPが今後、急増するのに対し、インドのGDPは増加はするが伸び率は中国より少ない。
これが、エネルギーの需要にそのまま反映されている。
中国の需要は以下の通り。今後も石炭の比率が圧倒的。
2)石油類(オイルサンド、バイオ燃料を含む)の需給
石油類の供給の2010年からの増減は以下の通り。
NGL、オイルサンド、バイオ燃料の貢献が大きい。
3)天然ガス需給
供給面ではLNGの貢献が大きい。
4)石炭の需要
中国の需要が大きい。
5)非化石燃料の需要
OECD諸国では、原子力と水力は横ばい、再生可能エネルギーが増大する。
Non-OECDでは、原子力と水力、再生可能エネルギーがそれぞれ、大きく増大する。
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