Indorama、ナイジェリアでPET製造

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タイ/インドネシアのIndoramaはこのたび、ナイジェリアの子会社 Eleme Petrochemicals で21億ドルを投資し、PET、肥料、メタノールを製造することを決定した。

ナイジェリア政府は2005年に国営の Port Harcourt 製油所と 石油化学会社 Eleme Petrochemicals Company の民営化を決定、Indoramaが競売で韓国のLGやナイジェリア企業に勝ち、Eleme石化の75%を225百万ドルで取得した。

2006/5/26 アジア企業の海外展開

Eleme Petrochemicalsの現在の株主は以下の通り。
  ナイジェリア政府15%、
Rivers州政府10%
        Indorama 65%、地元コミュニティ 10%、従業員 7.5%

Eleme PetrochemicalsはRivers州のPort Harcourt市近郊のEleme町にあり、以下の製品を生産している。  

オレフィン        550千トン 天然ガスリキッドのクラッカー(M.W.Kellog)
LL/HDPE     240 NovaのSclairtech process
PP       95  BasellのSpheripol process
ブテン-1       22 LLDPE用に使用


このコンプレックスは1995年に千代田、日揮、神戸製鋼所、
Technimont、Spie Batignolles(フランス)のコンソーシアムにより建設された。
クラッカーは最近、KellogのSCORE 技術を導入して改良された。(当初能力は300千トン)

今回、これらに加えて、PET、肥料、メタノールを生産するもので、このうち、PETは能力が年産86千トンとしている。
(下図では既に建設中で能力を75千トンとしている)
Indorama ではこのコンプレックス(Indoramaの唯一のオレフィンコンプレックス)をアフリカの石油化学のハブにすることを計画しており、更なる拡張も検討している。

ナイジェリアの通商投資大臣は、Indoramaが買収後にコンプレックスの改良に575百万ドルを投じたおかげで、Eleme Petrochemicalsは多額の税金を納め、国と州政府に配当を払うようになったと述べ、世界7位の産油国であるナイジェリアはこれまで石油化学をなおざりにしていたが、今回の投資決定でアフリカで二番目に大きい石油化学設備を有することになると喜びを示した。

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Indorama Group 1974年にMohan Lal Lohia ML Lohia)により設立された。
ML Lohia は事業を3人の息子に分割した。長男OP Lohiaはインド、次男 SP Lohia は インドネシア、三男 Aloke Lohia (APL) は タイを受け継いだ。
その後、インドネシアの事業とタイの事業が統合された。

インドの事業は
Indo Rama Synthetics (India) として別に運営されている。

Indoramaは世界最大のポリエステルメーカーで、世界12番目のPTAメーカー。

現在の同社の状況は以下の通り。(インドネシアのポリエステル繊維関連は別紙参照

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2007/4/14    タイのIndorama Polymers、北米でPET工場新設へ
2010/4/1      Dow/PIC
のPET合弁会社、イタリア工場をIndoramaに売却
2010/11/18
 
タイのIndorama、米国と中国でポリエステル等の工場を買収 
2010/11/20
  インドネシアとインドのIndoramaの現状

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なお、ナイジェリア政府が2005年にEleme Petrochemicals と同様に民営化を発表したPort Harcourt 製油所は依然Nigerian National Oil Corporationが運営している。

Nigerian National Oil はEleme Petrochemicalsに隣接したPort Harcourt 製油所(2基)のほか、Kaduna とWarriに製油所をもっている。

Port Harcourt
   No.1 
60,000 bpsd      1965年にShell/Bpが建設、後に国有化
  No.2   150,000 bpsd   1989年建設
Kaduna  110,000 bpsd   原油はWarriからパイプラインで受け入れ
Warri     125,000 bpsd

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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