2012/3月期決算-総合化学-2(三井化学、旭化成、東ソー)

| コメント(0) | トラックバック(0)

三井化学

営業損益は、ウレタン事業や(年度後半の)基礎化学品事業の市況価格下落により減益となった。
2008年3月期と比較すると大幅な減益となる。

4月22日に岩国大竹工場で爆発・火災事故が発生した。
原因究明調査中で、一部を除き操業を停止している。

事故関係の費用や販売を含めた事業への影響の見積もりが困難として、次期予想は不明とした。

付記

6月14日、次期予想を発表。

このうち、事故の業績への影響見通しは以下の通り。

営業利益

 30億円

生産・販売の減少及び代替品の調達による損失等
特別損益  -30億円 補償、撤去及び復旧等に係わる費用
事故に起因するプラント停止に伴う固定費及び保険収入等
税引前損益  -60億円  
単位:億円 (配当:円)
  売上高 営業損益 経常損益 当期損益   配当
中間 期末
2008/3 17,867 772 661 248 6 6
2011/3 13,917 405 389 249 3 3
2012/3 14,540 216 229 -10 3 3
前年比 623 -190 -160 -259    
(2008/3比) (-3,327) (-556) (-433) (-258)    
2013/3 15,100 320 290 80 3 3

特別損益に下記を含む。
 2011/3月期 制度改正による退職給付引当金戻入 146億円
 2012/3月期 ポリウレタン材料事業減損 -117億円

 

営業損益対比(億円)  
  2010/3 2011/3 2012/3 増減  内訳      
数量差 交易条件 固定費他
石化 -34 128 93 -35 -38 -8 11
基礎化学品 -48 204 89 -115 -22 -84 -9
ウレタン -21 -90 -144 -54 -29 -65 40
機能樹脂 -44 72 90 18 0 6 12
加工品 8 14 3 -11 -22 -14 25
機能化学品 74 100 104 4 11 -20 13
その他 11 1 -4 -5 0 0 -5
全社 -41 -25 -15 10 - - 10
合計 -95 405 216 -189 -100 -185 96

ポリウレタン事業は各社とも赤字が続いている。            
  三井化学は2009/4に三井化学ポリウレタンを吸収合併。
三井化学ポリウレタンの2008年度(2009/3月)決算は公表されていない。


日本ポリウレタンは東ソー子会社。
(2012/3決算はまだ公表されていない)

付記 2012/7更新


東ソーでは、中国市場の成長率が鈍化する一方で、中国の自製量が増加するなどにより、アジアの需給バランスが軟化した、としている。

住化バイエルウレタン(住友化学 40%、Bayer 60%)は12月決算。

 


旭化成

ケミカルズが大幅減益となった。住宅は好調。

単位:億円 (配当:円)
  売上高 営業損益 経常損益 当期損益   配当
中間 期末
2008/3 16,968 1,277 1,205 699 6 7
2011/3 15,984 1,229 1,182 603 5 6
2012/3 15,732 1,043 1,076 558 7 7
前年比 -252 -187 -107 -45    
2013/3 17,810 1,120 1,150 665 7 7

 

営業損益対比(億円)
  08/3 11/3 12/3 増減 差異内訳
数量差 売値差 コスト差等
ケミカルズ 652 644 445 -199 -35 196 -360
住宅 214 365 463 99 150 -4 -47
医薬・医療 127 70 88 18 43 -23 -3
繊維 72 42 31 -11 0 7 -18
エレクトロニクス 222 143 64 -78 46 -149 24
建材 28 21 18 -3 -5 1 1
その他 52 17 30 13 10 0 2
全社 -90 -72 -97 -25 - - -25
合計 1,277 1,229 1,043 -187 210 27 -424
    売値差のうち、為替要因が -182億円、其の他が+209億円
ケミカルズでコスト差等で -360億円となっているが、中味は不明。

 
2012年度より「クリティカルケア」セグメントを新設( 買収したZOLL Medical 等)


東ソー  

2011年11月13日に南陽事業所のVCMプラントで 爆発・火災事故が発生した。

期央以降の世界的景気減速に伴う需要減退、海外市況の軟化と上記事故が業績の下押し要因となった。

事故を受け、当初3円と発表していた中間配当を無配に変更したが、期末に6円とし、年間では変えず。

単位:億円 (配当:円)
  売上高 営業損益 経常損益 当期損益   配当
中間 期末
2008/3 8,274 591 525 252 4 4
2011/3 6,844 335 298 100 3 3
2012/3 6,871 237 248 94 0 6
前年比 27 -98 -50 -6    
(2008/3比) (-1,403) (-354) (-277) (-158)    
2013/3 7,200 290 310 140 3 3

事故による売上高の減少は195億円。
事故に係わる損失として特別損失 24億円を計上

営業損益対比(億円)    

  2010/3 2011/3 2012/3 差異

内訳

数量差 交易条件 固定費他
石油化学 79 104 125 21 -15 38 -2
クロルアルカリ -143 -35 -100 -65 -122 -18 75
機能商品 148 203 131 -73 5 -65 -13
エンジニアリング 20 36 57 21 27 0 -5
その他 26 27 24 -3 -4 0 1
合計 130 335 237 -98 -109 -44 55
クロル・アルカリ   苛性ソーダ、VCM、PVC、無機・有機化学品、セメント、ウレタン原料
機能商品   無機・有機ファイン製品、計測・診断商品、電子材料(石英ガラス、スパッタリングターゲット)、機能材料等

 

 

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.knak.jp/knak-mt/mt-tb.cgi/1839

コメントする

月別 アーカイブ