中国と韓国、FTA交渉開始で正式合意

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中国と韓国は5月2日、2国間の自由貿易協定(FTA)の交渉開始で正式合意した。
北京で会談した中国の陳徳銘商務相と、韓国外交通商省の朴泰鎬通商交渉本部長が発表した。


合意内容は:
 ・FTA交渉の開始を宣言する
 ・早期の交渉妥結を目指し努力する
 ・国内への影響が大きい品目の保護のため、交渉は2段階方式で行う
   「敏感品目」「超敏感品目」について保護策を検討する
 ・サービス・投資でも高い水準の自由化を目指す

「敏感」品目に関し、関税撤廃対象からの除外といった保護策を協議し、双方が満足できる内容にならなければ先には進まないというもので、交渉がもつれる可能性はある。

韓国は唐辛子や玉ねぎ、ニンニクなどのあわせ調味料や一部の水産物について、最初から交渉テーブルから外したい意向。

中国は韓国が輸出拡大を期待する自動車や石油化学分野の開放時期をできるだけ遅らせるという計画を持っている。

韓国の農村経済研究院は、韓中FTAの発効の際は、韓国の中国からの農水産物輸入額は今後10年間、計108億ドルが増え、農業生産額は14.7%が減少するだろうと見込んでいる。


両国は今年1月、首脳会談で早期にFTA交渉を開始すると合意していた。

韓国はこれまで産官学共同研究や公聴会など、中国とのFTA交渉のための国内での事前手続きを終わらせている。
2年以内の交渉妥結を目指す。

韓国は米国、EU、EFTA(欧州自由貿易連合)、シンガポール、ASEAN、インド、チリ、ペルーとFTAを結んでいる。
3月26日には
トルコとのFTA交渉が合意に達した。

米国・EU・ASEANの世界3大経済圏とFTAを結んだ唯一の国だが、更に最大の輸出先である中国とFTAを結び、欧州―東アジア―米国をつなぐ「東アジアのFTAハブ」(韓国政府) を目指す。

日本は日中韓3カ国のFTA交渉をめざすが、中韓FTAに後れを取り、不利な立場になった。

中国の陳徳銘商務相は「中韓FTAは日中韓FTAの重要な基礎であり、推進力となる」と日本への配慮を示した。
5月13日から北京で開く日中韓首脳会談に向けて、実務者間で日中韓FTAの交渉入りに関する文言調整を続けている。

中国は米国が主導する環太平洋経済連携協定(TPP)に対抗してアジアでの自由貿易圏づくりの主導権を握ることを狙っている。

韓国の企画財政部では韓中FTAが発効すると、5年内にGDPが0.95%~1.25%上昇するとみている。
10年では2.28%~3.04%のアップを期待している。

韓国の中国との2011年の貿易額は2206億ドルで、米国との貿易額1008億ドル、EUとの貿易額1031億ドルをはるかに超えている。

 

 


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