三井物産と三菱商事、豪ブラウズLNGプロジェクトに参画

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三井物産と三菱商事は5月1日、豪州のWoodside Petroleumが推進するBrowse LNG Projectに参画すると発表した。

Browse LNGプロジェクトは、豪西オーストラリア州沖合のBrowseコンデンセート田で生産する天然ガス・コンデンセートをKimberley地区に輸送し、精製・液化・出荷を行う大規模な開発計画で、Woodsideの子会社がオペレーターを務めてい る。
LNGの生産は年間1,200万トンの予定。

両社が折半出資する豪Japan Australia LNG (MIMI) Pty Ltdを通じて、Woodsideの子会社Woodside Browse と4月30日に権益売買契約を締結した。

Woodside Browseの持つ権益46%のうち、14.7%を20億ドルで買収する。

現在、2013年6月末までの最終投資決断を目指し、2012年初めに終了した基本設計の評価作業および設計・調達・建設業者の選定に向けた作業を行って いる。

MIMI BrowseとWoodside Browseは今後共同で、両社が本プロジェクトから引き取る一定量のLNGに関し日本を含むLNG顧客向けの販売活動を進めること で合意した。日本向けについては年約150万トンと報じられている。

Woodside は既に台湾の CPC Corporation と年間200-300万トン、PetroChinaと200万トンのLPGを供給する契約を結んでいる。

ブラウズLNGプロジェクトの概要は以下の通り。

 

BrowseはTorosa(Scott Reef)ガス田、Brecknockガス田、Callianceガス田に分かれている。

隣接のIchthysガス田については
  2012/1/16 国際石油開発帝石、豪州イクシスLNGプロジェクト 最終投資決定


プロジェクトパートナー Woodside Browse (Operator)
BHP Billiton
BP
Chevron
Shell
          ※各パートナーの最終的な権益比率は未定。
ガス・コンデンセート田位置 西オーストラリア州Broome市沖合425km 北西大陸棚Browse 地域
陸上プラントサイト予定地 西オーストラリア州Kimberley地区James Price Point
年間LNG生産量 1,200万トン(400万トン×3系列)
※将来的には2,500万トンまで拡張可
埋蔵量
(ウッドサイド・エナジー社見積もり)
ガス:15.5兆立方フィート、
コンデンセート:4億1,700万バレル
最終投資決断 2013年上半期


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豪州沖合は近年ガス発見率が高いが、ガス田開発を先送りする事例が増えている。

Browse LNGも、1970 年代に主要ガス田(Torosa、Brecknock)が発見されていたにも拘わらず、パートナー(オペレーターWoodsideとBP、Chevron、Shell、BHP Billiton)間のガス事業戦略が異なるために開発時期と開発方法が合意できなかった。

2 0 0 9 年1 2 月に連邦及び州政府は、Browse LNGガス田群のリース更新に際し、Woodsideに対して1 2 0日以内にKimberleyでの液化設備建設を受け入れるか、あるいは経済合理性のある他の候補を提案するように申し渡した。
併せて3 年以内にBrowse LNGプロジェクトの最終投資を決定することを求めた。

ライセンス失効を恐れたBrowseコンソーシアムは、20100 年2月にJames Price Point に液化基地を建設するガス田開発案に合意することを表明し、直ちにプレFEED作業を発注し、計画が進み始めた。

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2010年代後半までに予定される主なアジア向け新規LNGプロジェクトは以下の通り。(2012/1/14 日本経済新聞)

  プロジェクト 能力
万トン/年
操業主体
豪州 Gorgon 1,500 Chevron
Wheatstone 860 Chevron
Queensland Curtis  850 英BG Group
Ichthys 840 INPEX
Australia Pacific 700 ConocoPhillips
Pluto 430 豪 Woodside
インドネシア Tangguh 380 BP
Abadi 250 INPEX
Donggi-Senoro 200 三菱商事
パプアニューギニア PNG 660 ExxonMobil


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三菱商事と三井物産は4月17日、それぞれが米国のSempra Energyの子会社であるCameron LNGとの間で、米国産天然ガスの液化を委託する交渉を行っていることを明らかにしている。

2012/4/20 三菱商事と三井物産、米国産LNGを輸入へ 

野田首相は4月30日のオバマ米大統領との首脳会談で、LNGの対日輸出拡大などエネルギー面での協力を求めた。

オバマ大統領は首相の輸出要請に対し、「日本のエネルギー安全保障は米国にとっても重要」と理解を示す一方、「(対日輸出は)政策決定プロセスにある」として、明言は避けた。日本政府内には「少なくとも11月の大統領選までは、オバマ大統領が輸出認可に動く可能性は低い」との見方が強い。



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