住友化学、サウジ・アラムコとの「ラービグ第2期計画」実施へ

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住友化学は5月25日、Saudi Aramcoと共同で設立したRabigh Refining and Petrochemical (PetroRabigh) の「ラービグ第2期計画」について、FSで事業性を確認し、EPC(エンジニアリング・調達・建設)契約をはじめとする各種プロジェクト契約の締結や、プロジェクト・ファイナンスの確保などの作業を進めていくこととしたと発表した。

住友化学とAramcoは2009年4月に「ラービグ第2期計画」のFS実施の基本的な枠組みを定めた覚書を締結し、FSを続けてきた。

2009/4/21  住友化学とアラムコ、「ラービグ第2期計画」の共同FS実施


「ラービグ第2期計画」の内容は以下の通りで、エタンクラッカーの増設や芳香族プラントの新設を通して、付加価値の高いさまざまな石油化学製品を生産する。
エチレンの生産能力は30万トン増の160万トンになる。

総投資額は約70億ドルを想定、2016年前半から順次稼動させていくことを目標としている。


アクリル酸、SAP(高吸水性樹脂)、カプロラクタム、ナイロン6樹脂、ポリオールについては、第三者との協業も含めて、引き続き最適な実施の形態について検討する。


なお、ラービグ1期計画は安定稼働まで時間がかかり、投資回収が想定より遅れている。

住友化学では、「現地の運転員も技術が向上した。今回は設備が前回より小さいため、早期に稼働率を高められる」としている。

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ラービグ計画のプロジェクト・ファイナンス契約の完工保証は4月17日付で終了した。

完工保証はプロジェクトが安定的な操業を通じて債務返済を可能とするキャッシュフローを継続的に稼ぎ出すことが確認されるまでの一定期間につき、出資企業が借入先に対する融資金全額の返済を保証する仕組み。

PetroRabighは、2006年3月、国際協力銀行やサウジアラビアのパブリック・インベストメント・ファンドを始めとする銀行団と、総事業費 約100億米ドルの6割にあたる約58億米ドルの融資を受けるプロジェクト・ファイナンス契約を締結した。
この契約に関し、住友化学とSaudi Aramcoは、融資額の2分の1ずつについて完工保証を行ってきた。

PetroRabighは今後、出資企業の信用力に頼ることなく、自社で生み出すキャッシュフローを原資に、借入金の返済を行う。


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