Shell、三菱商事等の「LNG Canada」計画

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三菱商事は5月16日、シェルカナダ、韓国ガス公社(Kogas)、中国石油天然気(PetroChina)とのLNG輸出計画 、「LNG Canada」構想を発表した。

4社でカナダのブリティッシュ・コロンビア州 Kitimat港周辺においてLNG輸出基地を共同開発する。
(当初の案では立地は Prince Rupert とされていた。)

権益比率   シェル   40%
三菱商事 20%
Kogas  20%
PetroChina 20%



液化設備   600万トン/年x2=1,200万トン
将来的な数量拡張の可能性
生産開始   2010年代末

4社は、今後共同でプロジェクトの検討を進めると共に、先住民及び地域住民との協議を開始する。

PNG   Pacific Northern Gas
PTP    Pacific Trail Pipelines

付記

TransCanadaは6月5日、ShellとパートナーからCoastal GasLink projectの設計、建設、所有、運営担当として選ばれたと発表した。

40億ドルと予想されるパイプラインは、Dawson Creekの近辺のガス生産地域とKitimat近辺に建設するLNG輸出基地を結ぶ。

 

日本は現在、LNGの大部分を東南アジア及び中東から輸入しているが、カナダからもLNGを輸入することで、調達先の多様化に繋がり、エネルギー資源の安定供給に貢献 する。

三菱商事はカナダの2つのシェールガス計画に参加している。
同社はカナダで生産した天然ガスを北米市場で販売するが、これを原料にLNGとして輸出する可能性についても検討を進めてきた。

三菱商事は2010年8月、カナダの大手エネルギー会社Penn West Energy Trustが所有するブリティッシュ・コロンビア州のCordova堆積盆地のシェールガスを中心とした天然ガス開発プロジェクトに参画する契約を締結した。
同社は今後50年以上の期間に亘り当該鉱区のシェールガス開発および生産を推進し、持分ガスを
CIMA Energyなどを通じて、北米市場で販売する。

   2010/8/26 三菱商事、カナダのシェールガス開発プロジェクトに参画

三菱商事とカナダの天然ガス最大手のEncana Corporationは2012年2月、British ColumbiaのCutbank Ridgeの未開発の土地でのシェールガス開発で提携したと発表した。

   2012/2/21  三菱商事がカナダのシェールガス開発に参加

三菱商事は、これとは別に、Cameron LNGとの間で、米国産天然ガスの液化を委託する交渉を行っていることを明らかにした。

   2012/4/20 三菱商事と三井物産、米国産LNGを輸入へ

但し、米国からのLNG輸出については米国の国策ともからんでおり、エネルギー多消費型の産業界(発電業界、化学、アルミ、米国ガス協会等)からの反対もあり、簡単ではない。

野田首相は4月30日のオバマ米大統領との首脳会談で、LNGの対日輸出拡大などエネルギー面での協力を求めた。

オバマ大統領は首相の輸出要請に対し、「日本のエネルギー安全保障は米国にとっても重要」と理解を示す一方、「(対日輸出は)政策決定プロセスにある」として、明言は避けた。日本政府内には「少なくとも11月の大統領選までは、オバマ大統領が輸出認可に動く可能性は低い」との見方が強い。

ーーー

カナダの西海岸のKitimat港からのLNG輸出については、本計画のほかに2つの計画が既に政府申請を行っている。

詳細は JOGMEC 「カナダ西海岸からのアジア向けLNG輸出計画」
http://oilgas-info.jogmec.go.jp/pdf/4/4362/1104_out_f_canada_lng_export_upstream_kitimat.pdf

事業計画者 規模と計画 Feedガス

Apache 40%
EOG Resources 30%
EnCana 30%
 
第1フェーズ 500万トン(2015年-)
 
第2フェーズ 500万トン(2017-2018)
 
主に
Horn River及びMontneyシェールガス他
② Douglas Channel
Energy Partnership

 
第1フェーズ 90万トン 2013年末

第2フェーズ 90万トン

上流事業者からガス購入

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