EU、レジ袋を2年以内に8割減

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欧州委員会は11月5日、各国にレジ袋使用を減らすよう求める提案を採決した。

欧州ではいくつかの国で削減策が取られているが、全体としての規制はなかった。
2011年3
月にEU諸国の環境大臣がレジ袋の環境への影響を議論し、EUとしての有効な対策が必要と結論付けた。

欧州委員会は2011年5月にレジ袋 (plastic carrier bags) の使用減少についての意見聴取することを発表した。

レジ袋有料化やレジ袋税が有効か、又は、EU全体でのレジ袋禁止のような他の案がベターか、更に、生分解性の包装材を増やし、包装材として生分解性製品を義務付けるのがよいのか、に関して意見を聴取した。

2011/5/28 EU、レジ袋禁止を検討


今回、メンバー各国は、有料化、使用減の目標設定、禁止など、最も適していると考える方策を選ぶことができる。

軽量のプラスチック袋は多くは一度限りの使用だが、環境中には100年も残り、特に海洋生物にとり危険であるとしている。

スペイン沿岸で死んでいた鯨はレジ袋を含む17kg のプラスチック廃棄物を飲み込んでいた。
EU推定では地中海だけで 2500億個に及ぶ合計500トンのプラスチックの小破片が浮かんでいる。

欧州では毎年、80億枚の袋がゴミとなり、大きな環境被害を起こしており、この問題の解決のため、今回行動を起こす。

既にいくつかの国は行動を起こしてレジ袋使用の削減に成功しており、他の国が行動を起こすと、現在の消費を80%減らすことができると見ている。

提案には2点が含まれる。

① メンバー各国は、厚さ50ミクロン未満のレジ袋の消費を減らすための方策を採用する。

② 方策は、有料化や国としての削減目標設定、販売制限などの経済手段の使用を含む。

2010年に推定で986億枚のレジ袋がEU市場に出回っており、EU市民が年間一人当たり198枚のプラスチック袋を使っていることになる。
約1000億枚のうち、大半が軽量の袋で、再利用されることは少ない。
国により使用量は異なり、年間一人当たりで、デンマークとフィンランドでは約4 枚だが、ポーランド、ポルトガル、スロバキアでは466 枚にも及ぶという。

本提案がお欧州議会で承認を受ければ、早ければ2年以内に施行される。

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EUのいくつかのメンバー国では既に規制が行われている。

2007/3/3 ニュースのその後 - レジ袋税

2011/1/8 イタリア、レジ袋禁止

2009/9/28 アイルランド、レジ袋税を2倍に

 

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日本でもレジ袋の有料化の動きが進んでいる。

東大工学系研究会科の平尾雅彦教授によると、レジ袋と木綿袋を比べると、レジ袋もごみ袋に再利用する場合、LCAでは有利であるという。
特に、木綿袋を多数持つのであれば、レジ袋をごみ袋に再利用する方がよいという。

木綿は栽培時に大量の化学肥料と農薬(害虫駆除、雑草管理、防カビや殺菌消毒、収穫時に葉が混じらないようにするための落葉剤など)が使われ、環境負荷は大きい。



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