1. 三菱ケミカルホールディングス
増収増益となった。
下期から大陽日酸が連結対象となったことも増益に貢献した。
単位:億円 (配当:円) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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営業損益対比(億円) |
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ポリマーズ(ポリオレフィン、MMAなど)が売買価格差などで大幅増益となった。
ケミカルズでは
下期から大陽日酸が連結対象となったことが増益に貢献した。(産業ガス 184億円)
ヘルスケアは薬価改定で大幅値下がりとなったが、ロイヤリティ増などもあり、増益となった。
グループ別の営業損益は以下の通りで、
2011年3月期と比較すると、三菱化学(ケミカルズ、ポリマーズ等)と三菱レイヨン(MMA等)の減益が大きい。
三菱レイヨンは前年比では大きな増益となっている。
大陽日酸を下期から連結対象とした。
2014/5/19
三菱ケミカルホールディングス、大陽日酸株式の公開買い付け
2011/3 | 2012/3 | 2013/3 | 2014/3 | 2015/3 | |
三菱化学 | 881 | 231 | 42 | 231 | 194 |
田辺三菱製薬 | 766 | 690 | 690 | 591 | 671 |
三菱樹脂 | 166 | 106 | 128 | 201 | 278 |
三菱レイヨン | 410 | 303 | 68 | 88 | 289 |
生命科学Institute | - | - | - | - | 55 |
大陽日酸 | - | - | - | - | 189 |
調整 | 42 | -24 | -26 | -6 | -19 |
合計 | 2,265 | 1,306 | 902 | 1,105 | 1657 |
当期の特別損益には以下を含む。(億円)
段階取得差益 341 大陽日酸子会社化に伴うもの 固定資産売却益 130 減損損失 -312 減損損失 -312億円の主な内容 (前年は-31億円)
インド テレフタル酸 104億円 田辺三菱 かずさ事業所 44億円 同 鹿島工場 22億円 同 販売権 16億円 同 大阪事務所 12億円 中国 負極材 17億円 水島 正極材 17億円 マレーシア 産業ガス 12億円
田辺三菱製薬の実績は以下の通り。
単位:億円 (配当:円) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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薬価改定による値下がり損 -290億円
ロイヤリティ収入 604億円(前年比 +60.7%)
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2.住友化学
増収増益となったが、医薬品が大幅減益となった。
前年に続き、特別損益に多額の減損損失を計上したが、当期損益は522億円の黒字となった。
単位:億円 (配当:円) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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営業損益対比(億円) |
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石油化学、基礎化学が価格差により大きく採算向上した。基礎化学はほとんどトントンになった。
健康・農薬関連も好調。
情報電子化学は大幅値下がりで若干の減益、医薬品は大幅減益となった。
なお、営業外損益に含まれる持分法投資損益は増加した。
PetroRabighなどがようやく、損益に貢献し始めた。
2013/3 54億円 2014/3 120億円 2015/3 239億円
特別損益の推移は以下の通りで、減損損失と事業構造改善費用として、前年に続き、多額の損失を計上した。
2011/3 | 2012/3 | 2013/3 | 2014/3 | 2015/3 | |
投資有価証券売却益 | ー | 98 | ー | 34 | |
減損損失 | -32 | -36 | -229 | -218 | -333 |
事業構造改善費用 | -41 | -64 | -108 | -106 | |
投資有価証券評価損 | ー | ー | -47 | -15 | -322 |
持分法投資損失 | ー | -260 | ー | ー | |
その他 | -11 | -7 | 4 | 56 | 247 |
合計 | -84 | -268 | -379 | -249 | -407 |
減損損失は以下の通り。
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大日本住友製薬の実績は以下の通り。
単位:億円 (配当:円) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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売上高は、米国や中国など海外販売は好調だったが、薬価改定の影響で国内販売が大幅に落ち込んだ。
抗精神病薬「ラツーダ」の広告宣伝費が膨らみ販管費が増え、営業利益は45%減の232億円。
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