リベリアでエボラ出血熱 終息宣言

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世界保健機関(WHO)は5月9日、西アフリカで広がったエボラ出血熱感染で死者数の最も多いリベリアでの流行が終息したと宣言した。西アフリカの主要な感染拡大国での終息宣言は初めて。

エボラ熱の潜伏期間は最長21日で、WHOは潜伏期間の2倍の42日間、新たな感染例が出ない状態を終息の目安としているが、最後の感染者確認から42日が経過したことを受けて終結を宣言した。

今回のエボラ熱流行は、2013年12月にギニアで始まり、2014年3月にエボラ熱と確認された。
WHOによると、死者数(疑い例を含む)は約1万1000人で、リベリアは最多の4716人
感染者は1万564人)となっている。

リベリア政府は2014年7月、感染拡大を防ぐため国境を封鎖し、同8月には非常事態宣言や夜間外出禁止令を出して抑え込みをはかった。

他の感染拡大国のギニア、シエラレオネでは5月3日までの1週間の感染者の確認件数がそれぞれ9件と鈍化しているものの、引き続き感染例が報告されている。

「国境なき医師団」では、「3カ国全てで、42日間感染例なしを記録するまでは手綱を緩めることはできない」と話している。

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WHOは潜伏期間の2倍の42日間、新たな感染例が出ない状態を終息の目安としているが、異なる情報も報道されている。

米疾病対策センター(CDC)の医師らは5月7日、エボラ出血熱からほぼ回復し、血液からウイルスが検出されなくなって数か月たった男性の目の中で、エボラウイルスが生き残っているのを発見したと、New England Journal of Medicine に発表した。
       http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1500306?query=featured_home

男性は米国の医師で、2014年9月、西アフリカのシエラレオネで医療活動中に感染、米アトランタの病院で未承認薬などによる治療を受け、1か月半後に血液からウイルスが検出されなくなって退院した。

しかし、その約2か月後、左目が痛くなり、青い瞳が緑に変色した。検査の結果、目の内部を循環する水「房水」からエボラウイルスが見つかった。
現在は目の症状も回復しつつあるという。

WHOは5月8日、エボラ出血熱から回復した男性から女性への性交渉による感染の可能性について、「かなり強い」とする見解を発表した。
   http://www.who.int/reproductivehealth/topics/rtis/ebola-virus-semen/en/

WHOは、症状が出てから82日間たった後でも精液からエボラウイルスを分離することがあるとの研究事例を紹介し、回復後に血液からウイルスを検出しなくなった後かなり経過してからも、性交渉による感染拡大がありえるとした。

そのため、回復後も診断を受け、精液を2回検査してウイルスを検出しなくなるまでか、検査できない場合は少なくとも発症後半年間、男性がコンドームを正しく装着することを勧告した。

回復した女性から男性への性交渉による感染について、可能性は低いとしつつも「理論上は可能性あり」とした。



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