天津で大規模爆発

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天津市の工業地帯で8月12日夜、大規模な爆発が発生した。

爆発は、天津東疆保税港区の 瑞海公司(Rui Hai International Logistics) の危険物倉庫で起こった。
関係者は「引火や爆発しやすい物資を詰めたコンテナから出火した」と話している。

 

 


8月12日午後11時前、自動車が燃えているとの通報を受けた消防隊が現場に駆けつけると、積んであった多数のコンテナが激しく燃えていた。
 

消防が誤って炭化カルシウムに放水したとの噂もある。
 (炭化カルシウムは水と反応すると発熱し、水酸化カルシウムを生成し、可燃性ガスのアセチレンを発生する。)

大きな爆発は2回あった。

一回目は午後11時34分6秒で、2回目は30秒後に起き、高さ数十メートルのキノコ雲が上がり、大きな揺れがあった。河北省など周辺地区でも揺れを観測した。

新華社によると、1回目の爆発はリヒタースケール約2.3でTNT火薬3トンに相当、2回目は約2.9で 同21トンに相当する規模だったと いう。
現地駐在の日本人は、「日本でもあれだけの揺れは、なかなかないような、それぐらいの激しい揺れでした」と話している。

地震計はこれを捉えている。

爆発は気象衛星「ひまわり」からも捉えられた。

死者は50人、負傷者は700人以上で、依然として数十人が行方不明になっている。死者のうち12人は消防隊員だった。日本人の被害はない。

付記 8月15日、死者は104人となった。


トヨタ自動車の販売店では、窓ガラスが割れる被害が出ているほか、イオンのショッピングモールも、爆風で入り口のガラスが割れ、営業ができない状態となっている。

税関を含む付近の港湾施設で建物損傷や機能停止が報告されており、二次被害防止のため、同地区の大部分で立ち入りができなくなっている。
今後の船積みに大きく影響が出ることが予想される。

付記

Sinopec Tianjin とSinopec SABIC Tianjin Petrochemical は南の大港 (Dagang) 地区にあり、爆発の影響を受けず、操業を続けている。



瑞海公司は2011年設立で、天津港で危険品コンテナの中継、集散の拠点を運営している。

同社は下記の危険品を扱っている。

第二類  高圧ガス  アルゴン、圧縮天然ガスほか
第三類 引火性液体類  メチルエチルケトン、エチルアセテートほか
第四類 可燃性物質類  硫黄、ニトロセルロース、炭化カルシウム、カルシウムアロイほか
第五類 酸化性物質類  硝酸カリウム、硝酸ナトリウムほか
第六類 毒物類  青酸ソーダ、TDIほか
第八類 腐食性物質 ギ酸、燐酸、メタアクリル酸、硫酸、硫化ソーダほか
第九類 有害性物質


第一類の火薬類、第七類の放射性物質は扱っていない。



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