経済産業省は7月20日、2015年度のエチレンセンター10社の収益状況を発表した。
エチレンセンター10社の石油化学部門の売上高は原油やナフサ価格の下落に伴い、石油化学製品の販売価格が低下したことにより、3兆9,462億円と前年同期に比べ19.7%の減少となった。
経常利益については、市況が堅調に推移したことや交易条件の改善により、1,868億円と、前年同期に比べ約8.8倍の大幅な増加となった。
石油化学部門の損益の推移は以下の通り。(億円)
年度 経常損益 営業損益 単独 単独 連結 2000 913 - 1,338 01 75 211 643 02 431 613 1,236 03 654 709 1,380 04 2,132 2,156 3,338 05 1,753 1,770 2,946 06 2,725 2,455 3,856 07 2,108 1,900 2,973 08 -1,825 -2,016 -2,034 09 -94 3 338 10 749 689 1,768 11 1,002 705 1,994 12 679 460 839 13 1,548 1,443 2,112 14 213 221 1,716 15 1,868 2,022 4,266
集計対象は下記の通り。大阪石油化学は三井化学子会社のため、実質10社である。
単独ベース | 連結ベース | 対象部門(いずれも) |
旭化成 | 旭化成 | ケミカル・繊維部門 |
出光興産 | 出光興産 | 石油化学製品部門 |
昭和電工 | 昭和電工 | 石油化学部門 |
JXエネルギー | JXエネルギー | 石油化学部門 |
住友化学 | 住友化学 | 石油化学部門、エネルギー・機能材料部門 |
東ソー | 東ソー | 石油化学部門 |
東燃化学 | 東燃ゼネラル石油 | 石油化学事業部門 |
丸善石油化学 | 丸善石油化学 | (全社) |
三井化学 | 三井化学 | 石化部門、基礎化学品部門、機能樹脂部門 |
大阪石油化学 | ||
三菱化学 | 三菱ケミカルHD | ケミカル部門、ポリマーズ部門 |
連結ベースは、国内及び海外の連結対象会社の変更等があるので、前年度と単純な比較は出来ない。
なお、エチレンセンターの石化部門の経常損益の1984年からの推移は下記の通り。
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