Microrobotによるがん治療

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韓国全南大学機械工学部のSukho Park教授のチームは7月26日、大腸がん・乳がん・胃がん・肝臓がん・すい臓がんを治療できる直径20マイクロメートルの超小型ロボット (Hybrid-Actuating Macrophage-Based Microrobots) を世界で初めて開発したと明らかにした。

免疫細胞のひとつであるマクロファージが、体内に入った異物を取り込んで消化するという特性を利用し、タキサン系の抗癌剤DTX を入れたPLGA(乳酸-グリコール酸共重合体)を取り込ませた。マクロファージが食べた抗がん剤が流れ出て、がん細胞を攻撃する。

このナノ粒子に抗がん剤に加え酸化鉄(Fe3O4)も一緒に入れた。

酸化鉄に磁場をかけることにより、マクロファージの動きを操縦することができる。電流量や電極を変えるなど磁場を調節すれば酸化鉄が望む方向に動く。

腫瘍血管は不規則な形のため、薬品を腫瘍まで送るのが難しいが、磁場でこの問題を解決した。
腫瘍中心部には血管がなく、これまでのがん治療薬は腫瘍の中心部までは入ることができな
かったが、このロボットは腫瘍の核心である中心部分まで浸透する。

教授は、「マイクロロボットを投じて24時間で大腸がん細胞が45%、乳がん細胞が40%程度減った」としている。

研究成果はNature姉妹紙のScientific Report に6月27日付けで掲載された。
    http://www.nature.com/articles/srep28717



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