エスエス製薬、Sanofi とBoehringer Ingelheimの事業交換で Sanofi の子会社に

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フランスのSanofi とドイツのBoehringer Ingelheim は6月27日、昨年12月に交渉を開始したSanofi の動物医薬品事業とBoehringer Ingelheim のConsumer healthcare 事業の交換について、契約を調印したと発表した。

独禁当局等の承認を得て、2016年末までに実施する。

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Sanofi とBoehringer Ingelheim は2015年12月15日、両社が事業交換に関して独占的な交渉に入っていると発表した。
実現すれば、Sanofi はConsumer Healthcareでグローバルリーダーとなり、 Boehringer Ingelheimは動物医薬品で世界二位となる。

Sanofi の評価額114億ユーロの動物医薬品事業(子会社"Merial") と Boehringer Ingelheim の評価額 67億ドルの Consumer healthcare 事業を交換するもの。
Boehringer Ingelheim の中国のconsumer healthcare 事業は交換の対象外となっている。 

Sanofi は評価額の差額の47億ユーロを現金で Boehringer Ingelheimから受け取る。

Sanofi

Boehringer Ingelheim

動物医薬品事業(子会社"Merial")
  評価額 114億ユーロ
Consumer healthcare 事業   (中国事業を除く)
   評価額 67億ユーロ
現金     47億ユーロ

2015/12/19 仏Sanofi と独 Boehringer Ingelheim、事業交換の交渉 


Sanofi のConsumer healthcare 事業の売上高は約49億ユーロとなり、世界シェアは4.3%となる。各分野でのシェアもアップする。

Boehringer Ingelheim のAnimal Health businessの売上高は約38億ユーロとなり、現状の2倍以上となる。


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Boehringer Ingelheim の子会社の日本ベーリンガーインゲルハイム は、エスエス製薬の株の約60.2%を所有していたが、2010年にTOBを行い、出資比率を93.83%とし、その後100%子会社とした。

2010/2/16 Boehringer Ingelheim、エスエス製薬にTOB


今回の取引で、エスエス製薬はSanofi の子会社となる。



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