ミシガン州から補助金が出るとみられる。
Trump次期大統領はメキシコ計画に強く反対していた。
しかし Ford のMark Fields CEOは、メキシコ計画取止めは北米での小型車需要の低迷によるもので、Trump氏が大統領選に勝ったためではないと述べた。選挙結果に関係なく、自動車メーカーなら同じ決定をするだろうとしている。
一方で、もう一つの要素として、Trump次期大統領のもとでのこれまでよりも好ましい事業環境や次期大統領の話している成長政策があるとしている。
Trump次期大統領はtwitterで早速これを取り上げた。
"Ford to scrap Mexico plant, invest in Michigan due to Trump policies"
同時に、GMがChevy Cruzeをメキシコで生産し、無関税で米国に輸入しているとし、米国で生産するか、高関税をはらうかどちらかだと脅かしている。
"General Motors is sending Mexican made model of Chevy Cruze to U.S. car dealers-tax free across border. Make in U.S.A. or pay big border tax!"
これに対しては、GMは声明を発表した。
「米国で売られているChevrolet Cruze のセダンはすべてオハイオ州の Lordstownで生産されている。メキシコでは海外向けのChevrolet Cruzeのハッチバックを生産しており、米国ではごく少量が販売されているに過ぎない」
なお、米航空機エンジン・機械大手 United Technologies 傘下の空調大手 Carrier は11月30日、メキシコに移転予定だったインディアナ州のIndianapolis 工場の1,000人の雇用を維持することで、Trump 次期大統領と Pence 次期副大統領(同州知事)と合意したと発表した。
2016/12/6 Trump 次期大統領、米空調大手のメキシコ移転阻止
Trump氏はtwitterで、約束した雇用を既にもたらしていると述べた。
"Trump is already delivering the jobs he promised America"
引用している記事では、①Trump氏と会談した孫正義氏のソフトバンク傘下のSprintが5,000人、出資を決めた衛星通信ベンチャーのOneWeb が3,000人の雇用増を行うこと、②Carrierの移転阻止で1,000人の雇用が維持されることを報じている。
付記 Trump氏は1月5日のtwitterでトヨタのメキシコを取り上げた。米国に工場をつくるか、それとも多額の国境税を払えとする。
"Toyota Motor said will build a new plant in Baja, Mexico, to build Corolla cars for U.S.
NO WAY!
Build plant in U.S. or pay big border tax."トヨタのメキシコ新工場は総投資額が約10億ドルで、現地で約2千人を雇用し、2019年から年間約20万台のカローラを生産する。
トヨタ自動車の豊田章男社長は、その直前に、「工場建設はひとたび決めた以上は雇用と地域への責任がある。現地に行く以上はそこで貢献したい。決断はしっかりやりながら、動き出してからは粘り強くやる」と述べ、現時点で見直す予定はないという考えを示し ていた。なお、トヨタの工場はBaja California州ではなく、Guanajuato州に建設中で、カナダから生産を移す。
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Ford は2016年4月5日、メキシコのSan Luis Potosi に小型車の工場を新設すると発表した。投資額は16億ドル で2018年に生産を始める。
夏に着工し、2020年までに直接雇用だけで2,800人分を創出する。
米国と比べ低い人件費であることがメキシコを選んだ理由で、北米自由貿易協定(NAFTA) を活用し、米国に低関税で輸出できる。
Trump大統領候補はこれを「全くの恥」と呼び、「私が大統領になったら、こうした雇用をつぶすばかげた取引を認めるつもりはない」と表明した。
米フォード・モーターのマーク・フィールズ最高経営責任者(CEO)は15日、中西部ミシガン州からメキシコに小型車生産を移管する計画を引き続き進めると表明した。ロイター通信が報じた。
米国内の雇用を奪うとしてフォードの計画を再三批判してきたトランプ氏が大統領選に勝利してから、この問題でCEOの発言が公になるのは初めて。
ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20161117/k00/00m/020/036000c#csidx4a9583912160e8d90c1c93ae3b9e906
Copyright 毎日新聞
米フォード・モーターのマーク・フィールズ最高経営責任者(CEO)は15日、中西部ミシガン州からメキシコに小型車生産を移管する計画を引き続き進めると表明した。ロイター通信が報じた。
米国内の雇用を奪うとしてフォードの計画を再三批判してきたトランプ氏が大統領選に勝利してから、この問題でCEOの発言が公になるのは初めて。
ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20161117/k00/00m/020/036000c#csidx4a9583912160e8d90c1c93ae3b9e906
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コスト競争の厳しい小型車をメキシコに移管し、収益の改善につなげる。
他方、収益性の高いピックアップトラックやSUVの生産は米国に集約し、雇用を維持する。
Ford は、Trump の大統領選勝利後の11月15日にも、米国からメキシコに小型車生産を移管する計画を引き続き進めると表明していた。
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今回、Fordは次の点を明らかにした。
1) 世界で13の電気自動車を計画しているが、そのうち7つを発表した。
時期 生産工場 販売先 all-new fully electric small SUV
(最低300マイル走行)2020 Flat Rock Plant 北米、欧州、アジア high-volume autonomous vehicle 2021 Flat Rock Plant 北米 hybrid version of F-150 pickup Dearborn Truck Plant 北米、中東 hybrid version of Mustang 2020 Flat Rock Plant 北米 Transit Custom plug-in hybrid 2019 欧州 hybrid police vehicle(2種) 北米
2) ミシガンFlat Rockの組み立て工場を7億ドルで拡張、700人を直接雇用する。
これは2020年までに電気自動車に45億ドルを投資する計画の一部である。
3) メキシコのSan Luis Potosi での新工場建設計画は取りやめる。
ただし、メキシコの既存のHermosilloで次世代のFocusを生産する。
現在 Focusを生産するMichigan組み立て工場では2種の新しい車種を生産し、3,500人の雇用を維持する。
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メキシコには日本の完成車、部品メーカーも多数進出している。
Trump次期大統領が、高関税をかけると脅して米国のメーカーの進出をやめさせた以上、本当に関税を上げなければならなくなったのではなかろうか。
日本のメーカーの業績に影響がでる恐れがある。
付記 日本の自動車メーカーのメキシコ進出
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