日産自動車とNEC、バッテリー事業を譲渡

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日産自動車は8月3日、 日産が保有するバッテリー事業およびバッテリー生産工場を、再生可能エネルギー事業者である中国のEnvision Group
遠景能源集団) に譲渡する契約を締結したと発表した。

売却するのは、日産とNECのJVのAutomotive Energy Supply Corporation AESC)や北米日産が保有するSmyrnaのバッテリー生産事業、英国日産が保有するSunderlandのバッテリー生産事業及び日産の追浜や厚木、座間にあるバッテリーの開発や生産技術部門

NECも同日、同社のNECエナジーデバイスの全株をEnvision Groupに譲渡するとともに、同社及びNECエナジーデバイスが所有するAESCの持ち株を、Envision Groupに譲渡する目的で、日産自動車に譲渡すると発表した。NECエナジーデバイスはバッテリーおよび電極の開発・製造を行っており、AESCに電極を供給している。

売却は2019年3月29日までに完了する見込みで、日産自動車はEnvision Groupが本買収で設立する新会社の株式の25%を保有する。

日産自動車は売却額は公表していない。NECは、NECエナジーデバイス の株式譲渡で約100億円の営業利益、AESC株式譲渡により約100億円の営業外利益を計上する。

Envisonへの経営権移転後も、AESCならびに追浜、厚木、座間にあるバッテリーの開発や生産技術部門、さらに米国Smyrnaと英国Sunderlandのバッテリー生産工場に勤務する全従業員は引き続き雇用され る。
また、新会社の本社および開発拠点は引き続き日本に置かれる。

日産自動車は電気自動車への進出に当たり、車載用電池の供給メーカーが限られていたため、2007年にNECとのJVでAESCを設立したが、現在では外部調達に切り替えた方が有利と判断した。
今後は、電気自動車の更なる開発と生産に集中する。

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日産自動車は2017年8月8日、日産が保有するバッテリー事業およびバッテリー生産工場を中国の投資会社GSR Capitalに譲渡する契約を締結したと発表した。

売却対象のAESCに共同出資するNECも、自社及び子会社のNECエナジーデバイスが所有するAESC 株式を日産に売却したこと、及びNECエナジーデバイスをGSR Capital に譲渡する交渉を行っていることを発表した。 (その後、譲渡契約を締結した。)

2017/8/15 日産自動車とNEC、バッテリー事業を譲渡

当初は2017年末に取引完了の予定であったが、3回延期したうえで設定した売却完了予定の2018年6月29日に、GSRから「買収に必要な資金が不足している」との連絡があり、両社は、GSR Capitalへの売却を中止した。売却額は非公表だが1000億円前後とみられていた。

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遠景能源は、Lei Zhang(張磊)が2007年に設立した。

再生エネルギーを中心とするスマートエネルギーの管理会社で、中国の最大手の風力発電システムメーカー5社のうちの1社。
中核事業には、スマート風力タービンの設計・製造、スマートエネルギーソフトウエア・サービス、診断・技術サービス、総合プロジェクト管理サービスが含まれる。中国のほか、デンマーク、米国、英国、日本に拠点を持つ。

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