Sasol、Lake Charles Chemical ProjectのLLDPEプラント 商業運転開始

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南アのSasol は2月13日、ルイジアナ州でのLake Charles Chemical Project の最初のLLDPEプラントが商業運転を開始したと発表した。

残りの各プラントも今後、相次いで生産を開始する。 シェールガス利用の新しいエチレンコンプレックスが完成する。

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Sasolは2011年11月に、Lake CharlesにGas-to-liquids (GTL)プラントとワールドクラスのエチレンクラッカーと誘導品を建設するFSを開始すると発表した。
シェールガスを利用するもので、エチレン能力は100万~140万トン。

同社は2012年12月に計画がFront-end engineering and design (FEED) 段階に入ったと発表した。

・Gas-to-liquids (GTL)
  2段階で日量48千バレルの設備を2基建設する。1基は2018年、1基は2019年稼働を予定。

・エチレン年産150万トンのクラッカーと誘導品
  2017年稼働予定

Sasolは2013年3月28日、ルイジアナ州 Lake Charlesに新しいLDPEプラントを建設することを明らかにした。ExxonMobilのチューブラー法を使用するもので、能力は年産42万トン、2016年下期の完成を目指す。

2013/4/3 Sasol、ルイジアナでエチレンとLDPEプラント建設、シェールガス利用計画拡大 

その後、次々と計画を発表、現在のLake Charles Chemical Project の概要は次の通り。完成時期は計画より遅れている。

エチレンは年産150万トンで、間もなく完成する。

ポリエチレンは2系列で、LLDPEはUNIPOL法で47万トン、LDPEはExxonMobilのチューブラー法で42万トンとなっている。

Sasol はテキサス州La PorteにIneosとの50/50JVのGemini でHDPEプラント(40万トン)を建設中で間もなく稼働する。同社枠20万トンの原料エチレンはLake Charles から供給する。

Sasol は米国にLDPE、LLDPE、HDPEの3つのポリエチレン工場を持つこととなる。


Ziegler process (Ziegler-Alfol synthesis) はエチレンを原料に脂肪アルコールを生産する。

ゲルベアルコールは、原料アルコールを二量化するGuerbet反応によって合成するβ−分岐アルコール。

Sasolの高純度アルミナはルミニウムアルコキシド(金属アルミニウム+アルコール)の加水分解法で生産している。

住友化学が同法で高純度アルミナを生産しているが、同社の製法は次の通り。

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