中国の化学工場で爆発

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中国江蘇省塩城市の化学工場で3月21日午後2時50分ごろ、爆発が発生し、中国メディアによると6人が死亡、30人が重傷を負った。

作業員が操作を誤ったのが爆発の原因としている。当局が被害状況の確認を進めるとともに原因を調べている。

爆発は、塩城市響水縣生態化工園區にある天嘉宜化工(Tianjiayi Chemical)。 同社はm-フェニレンジアミン、p-フェニレンジアミンのメーカーで年産能力2万トンとされる。

中国国営テレビは工場近くの住宅や小学校の窓ガラスが吹き飛ぶなどの被害が出て、小学校の児童らがけがをしたと報じている。

地元の消防には「農薬の原料のベンゼンが爆発した」と工場から通報が入っている。

付記

中国国務院は「天嘉宜化工有限公司"3·21"特别重大爆炸事故调查チーム」を編成し、調査を開始した。

中国メディアによると、地元当局は3月23日未明、62人の死亡が確認されたと発表した。さらに28人が行方不明で、34人が重体。60人が重傷を負った。地元当局によると、けが人は640人にのぼる。

付記  現場指揮部は3月25日、事故による死者はこれまでに78人に上ったことを明らかにした。

工場では以前からずさんな管理が指摘され、2016年7月から2年間で、廃棄物管理規制の違反などで7回も行政処分を受けた。また、2018年2月には中央政府の安全当局から、13項目に及ぶ安全上の不備を指摘されていた。

地元当局は関係者を拘束するなどして爆発の原因を調べている。

爆発地点に大穴

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