中国の化学工場で爆発 続報

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中国江蘇省塩城市の響水縣生態化工園區にある天嘉宜化工で3月21日午後2時50分ごろ、爆発が発生し た。

2019/3/22 中国の化学工場で爆発 


情報筋によると、事故の原因は、プラントから漏れた天然ガスがニトロベンゼン製造装置の爆発を引き起こし、それがメタノールとベンゼンの貯蔵タンクの燃焼爆発を引き起こしたという。

地元紙によると、国家安全監管総局は2018年1月に江蘇省の18の化学工場を検査し、天嘉宜化工 については下記を含め13の問題を指摘している。

主担当者は、安全に関する知識および管理能力についての資格を持たない。
生産設備の操作手順が完全ではなく、ベンゼンタンク区域の操作手順や技術仕様がない。
・ベンゼンタンク区域およびメタノールタンク区域のタンクの根元に緊急遮断弁がない。
・ベンゼンとメタノールの積み降ろし場所には漏洩防止のための緊急処分措置はなく、充填箇所はポンプ場に近い。
・装置内の可燃性ガス警報器の設定や警報後の緊急処分対策について明確でない。

同社がこれまでに改善を行っているかどうかは不明という。


イタリアを訪問中の習近平主席は直ちに重要指示を出した。

江蘇省と関連当局に対して、「災害救助活動を全力で展開し、捜索・救助活動のほか、負傷者の治療を直ちに行うなど、善後処理をしっかりと行い、社会の安定を守る。また、モニタリング・警報を強化し、環境汚染の発生を防ぎ、二次災害を全力で防がなければならない。そして、事故の原因をできるだけ早く解明し、信頼性ある情報を直ちに発表する」と求めた。

さらに、「最近、一部の地域で重大な事故が頻発している。各地、関連当局は教訓をしっかり学び取り、潜在リスクの洗い出しを強化し、安全生産責任制を確実に実施し、特大事故の発生をなんとしても防ぎ、国民の命と財産の安全を守るように」と強調した。



爆発地点は地図の赤丸箇所付近 と見られる。

爆発場所に大穴     窓ガラスが割れて児童がケガをした小学校は右側の畑の向こう側にある。

北側からの撮影

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