Sinopec、ロシアのSiburのシベリアの石化計画に参加 

| コメント(0)

中国のSinopecは6月9日、ロシアの石化大手SiburのAmur Gas Chemicals Complex 計画に40%出資する契約を締結した。

SinopecはSiburに10%出資している。

Sinopecは2015年12月17日、Siburに10% 出資した。

2015/9/9 Sinopecのロシア進出 

Amur Gas Chemicals Complex (AGCC) はロシアのAmur RegionのSvobodny市の近くに建設を計画している石化計画である。

Svobodny市は、西シベリアのガス田からウラジオストックまでをつなぐパイプライン Eastern Pipeline から中国へガスを送るパイプラインの分岐点にある。

ロシアと中国は2014年11月9日、プーチン大統領と中国の習近平国家主席の立ち会いのもと、ロシアのシベリア産天然ガスを西シベリアの国境経由で中国に送るパイプライン計画の覚書など17の合意文書に署名した。

2014/11/15 ロシア、中国向けに二本目の天然ガスパイプライン 

Gazpromは2014年5月にChina National Petroleum Corporation (CNPC) との間で年間380億m3の天然ガスを30年間供給する契約を締結しており、2019年12月にガスの供給が始まる。

西シベリアからの天然ガス輸送が始まり、Amur Gas Chemicals Complex 計画も実現する。

この計画はGazprom単独のAmur Gas Processing Plant (GPP) と一体となるものである。

原料 製品
Amur Gas Processing
Plant(GPP)
Gazprom 天然ガス 420億m3/年
(Power of Siberiaで西シベリアから輸送)
メタン、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘリウム :外販

エタン:GCCへ

最終6系列
2系列は2021年稼働
Amur Gas Chemicals Complex (GCC) Sibur

Sinopec
 40%出資
エタン(GPPから)
  200万トン/年
エチレン 150万トン/年
HDPE/LLDPE 50万トン/年
HDPE/LLDPE 50万トン/年
HDPE     50万トン/年
ブテン-1
PE販売先は、中国、東南アジア

2018年3月時点での報告によると、Amur GCC は2020年に建設を開始し、2024年に運転を開始するとなっている。

コメントする

月別 アーカイブ