大日本住友製薬、オーストラリアの再生・細胞医薬品企業に買収提案

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大日本住友製薬は7月19日、オーストラリアの再生・細胞医薬品企業 Cynata Therapeutics Limitedに買収提案したことを明らかにした。

Cynata が、①大日本住友製薬から非拘束の買収提案を受けたこと、② 1株につき2豪ドルでの全株式を取得する提案であったことを発表し、大日本製薬はこれを認めた。現在交渉中。

買収総額は150億円強となる見込み。下記の通り、Cynataには富士フィルムが出資しているが、大日本は全株式の取得を提案している。

Cynata Therapeutics Limitedは2013年設立で、豪州Victoriaに本社を置く。他家iPS細胞由来間葉系幹細胞を用いた細胞治療(抗GvHD薬)の開発を進めている再生医療ベンチャー。



富士フィルムは2016年9月、Cynata Therapeutics に400万豪ドル(9%)出資することで合意した。


出資により富士フィルムは、Cynata社が移植片対宿主病の患者を対象に臨床試験を予定している他家iPS細胞由来間葉系幹細胞を用いた再生医療製品の開発・製造・販売ライセンス導入と製造受託の選択権を取得
した。

(フェーズ 1 試験終了後90日まで)
・ 3百万ドルのマイルストーン投資
・ 富士フイルムはすべての開発と費用に対し責任を持つ


(フェーズ2 以降)
・ 富士フイルムはマイルストーン(60万ドル+)と製品販売に関する2桁台のロイヤルティを支払う。

・ 富士フイルムのGvHD市場予測は年間3億米ドルのピーク収入を示しており、年間3,000万米ドル以上のロイヤルティの可能性

また、Cynata社の持つ、他家iPS細胞由来間葉系幹細胞を用いた再生医療製品開発に関する技術・ノウハウも取得可能となる。

Cynata Therapeuticsは富士フイルムの米子会社Cellular Dynamicsから、iPS 細胞の提供を受けており、この関係で出資が決まった。


Cynataは、iPS細胞に関するトップレベルの技術を保有するウィスコンシン大学より分化誘導技術のライセンスを受けた会社で、既にiPS細胞由来間葉系幹細胞を効率的に大量生産できる技術を確立している。

他家iPS細胞由来間葉系幹細胞を用いた再生医療製品を英国で治験中で、15人中14人が完治したり、症状が改善している。

Cynata Therapeuticsは下記の説明をしている。

2018/9/26 富士フィルム、iPS細胞を使った治験を申請へ

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