大阪ガス、米国シェールガス開発会社を買収

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大阪ガスは7月29日、Sabine Oil & Gas Corporationの全発行済株式を取得する株式売買契約を締結した。日本企業として初めて米国シェールガス開発会社を買収するもの。

Sabine Oil & Gas は、米国テキサス州東部に、約1,000km2の鉱区を保有しており、現在約1,200本の井戸から、LNG換算で約170万トン/年相当のガスを生産している。当エリアは今後さらなる新規開発のポテンシャルを有する優良な鉱区。

大阪ガスは昨年(2018年)7月に、Sabine Oilの保有する鉱区の約半分にあたる東側エリアのガス田権益の35%を取得した。現在、参画時の想定を超える生産量、収益を得ている。

今回、西エリアを含め、Sabine Oilが持つ全鉱区を保有することとなる。

また、昨年の事業参画以降、Sabine Oilの優れたマネジメントによる高いオペレーター能力を確認してきた。

今後、米国子会社のシェールガス開発部門をSabine Oilと統合することで、Sabine Oilを米国エネルギー上流事業の推進母体として、効率的かつ持続的な事業の成長を目指す。

これにより大阪ガスはフリーポートLNG事業と発電事業に加え、シェールガス開発事業を米国エネルギー事業における3本目の柱に位置付け、さらなる収益拡大を進める。

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大阪ガスは2008年1月30日、Contango Oil & Gasが保有する米国のフリーポートLNG基地事業の全持分を譲り受けると発表した。
この事業のための特別目的会社 Turbo LNG LLC を通じて同プロジェクトに10%出資した。

大阪ガスと中部電力は2012年7月31日、天然ガス液化加工契約に関する契約を締結した。
第1系列の液化設備においてそれぞれ年間約220万トンずつの天然ガス液化能力を確保した。

Freeport LNG

株主:
Michael Smith
Zachry
Dow(輸出には不参加)
大阪ガス

Freeport LNG Terminal
(Quintana Island, TX)
承認:2013/5(FTA締結国向けは 2011/2)
期間:20年間
液化開始:2018年(追加分2019年)
輸出契約:
 

大阪ガス

  220万トン
  中部電力   220万トン
  BP Energy   440万トン
  東芝→Total   220万トン
  SK E&S LNG  

220万トン

  Trafigura  

50万トン

  再計  

1370万トン

2013/5/20  米エネルギー省、日本へのLNG輸出を許可

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大阪ガスは2017年3月27日、米国の2つの天然ガス火力発電事業に参加すると発表した。

ニュージャージー州で稼働中のShore Power Plantと、ペンシルベニア州で開発中のFairview Power Plantで、独立系発電事業者(IPP事業者)のCompetitive Power Ventureから出資権益の一部を取得する。

大阪ガスは2015年4月に、メリーランド州で建設中のSt. Charles 天然ガス火力発電事業に参画することとし、同事業の特別目的会社であるCPV Maryland LLCの出資権益の25%を、丸紅より取得する持分取得契約を締結している。これにもCompetitive Power Ventureが出資している。

2017/4/1 大阪ガス、米国の天然ガス火力発電事業に参加

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