米中貿易協議 部分合意、対中関税引き上げ延期

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トランプ大統領は10月11日、米中貿易交渉の"phase one"で合意したと発表した。

10月15日に実施予定であった2500億ドル分の中国製品に対する制裁関税の拡大は延期された。

トランプ米大統領は8月23日、対中関税の新たな引き上げを発表した。
10月1日から、これまでに課している2500億ドル相当の中国製品に対する関税を現在の25%から30%に引き上げる。
さらに中国製品3000億ドルに課す追加関税第4弾の税率も10%から15%に引き上げる。

トランプ米大統領は9月11日、2500億ドル分の中国製品に対する制裁関税の拡大を10月15日に先送りすると発表した。同日に中国が建国70周年を迎えるのにあたり、劉鶴副首相から要請を受けた。

2019/8/26 米国、中国の報復関税に更に対抗関税、米国企業に中国撤退を要求

現状 8/23 発表
① 340億ドル   2018/7/6  25% 2019/10/1 30%
(→10/15に延期)
(→今回延期)
② 160億ドル 2018/8/23  25%
③ 2000億ドル

計 2500億ドル
2018/9/24  10%
  ↓
2019/5/10  25%
④ 3000億ドル 除外 300億ドル   
一般 1100億ドル 2019/9/1  10% 9/1 15%
消費財 1600億ドル 2019/12/15 10% 12/15 15%


大統領はその前にツイッターで合意を示唆した。

Good things are happening at China Trade Talk Meeting.
Warmer feelings than in recent past, more like the Old Days.

I will be meeting with the Vice Premier today. All would like to see something significant happen!

トランプ大統領はホワイトハウスで、2日間の閣僚級の貿易交渉を終えた中国の劉鶴副首相と会談し、その後、中国との貿易交渉で第1段階の合意に至ったと発表した。

合意の対象は、知的財産権、金融サービスと、中国によるアメリカ産の農産品の400~500億ドルの購入としている。
米国が人民元安への意図的な誘導と批判してきた通貨政策では透明性を担保する。金融市場を開放したり、技術移転の強要をなくしたりする施策も含めたという。

中国の過剰な産業補助金や国有企業の優遇などの問題は先送りした。

両政府は今後、詳細を詰めて書面化する。大統領は、11月のチリでのAPEC首脳会議で、習近平国家主席と正式に署名することに意欲を表した。

米中は「第2、第3段階の合意」に向け、引き続き中国の経済構造改革を中心に協議を続ける。

12月15日には消費財1600億ドル分に15%の追加関税をかける予定になっている。


付記 トランプ大統領のツイッター

My deal with China is that they will IMMEDIATELY start buying very large quantities of our Agricultural Product, not wait until the deal is signed over the next 3 or 4 weeks.

THEY HAVE ALREADY STARTED!

Likewise financial services and other deal aspects, start preparing...

I agreed not to increase Tariffs from 25% to 30% on October 15th. They will remain at 25%.

The relationship with China is very good.

We will finish out the large Phase One part of the deal, then head directly into Phase Two. The Phase One Deal can be finalized & signed soon!

CHINA HAS ALREADY BEGUN AGRICULTURAL PURCHASES FROM OUR GREAT PATRIOT FARMERS & RANCHERS!

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